...もの凄(すさま)じく空に冲(ひひ)って...
泉鏡花 「悪獣篇」
...軸は若冲(じゃくちゅう)の蘆雁(ろがん)と見える...
夏目漱石 「一夜」
...淺ましくも天に冲(ちゆう)してゐるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深夜冲天にかかる星座の美しさを見た...
北條民雄 「井の中の正月の感想」
...一枝群を離れて冲って居る緑の頂上に鷹を小型にしたような力強い頭から嘴にかけての輪廓を...
宮本百合子 「餌」
...冲斎は庚午の年に七十一歳になつてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...冲左衛門という、その人は、時流に乗って出世する人間に共通の、押しつけがましさと、厚顔と、そして貪欲(どんよく)を兼ねそなえていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ぱつと一道の虹が深谷の中から天に向つて冲してゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...……さなきだに、高家の専横と、高御曹司の非行などは、口には出さねど、開封(かいほう)の都民はみな見て知っておりますからな」「では、林冲の処刑は、どう裁いたらいいと申すのか」「とにかく、死刑はいけません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...林冲は白洲(しらす)で宣告をうけた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...開封(かいほう)奉行所の門を一歩出てきた林冲の姿は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すると中から林冲(りんちゅう)の妻と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...林冲の腰鎖を部屋の柱に縛りつけ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そうしてもらおうか」林冲は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかし彼の長剣も、林冲の長巻も、幾十合(ごう)となくその秘術を尽しあったが、どっちも、相手の一髪すら斬ってはいない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...林冲一人を置くのでは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...林冲はどこかへ姿を隠すしかございませんぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――林冲(りんちゅう)もいくたびとなく蛇矛(だぼう)をからめ取られんとした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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