...・めつきりぬくうなつた雨のしづくする雑草・足音は郵便やさんで春めいた雨・食べる物がなくなつた雨の晴れてくるゆふべはさむいふくろうのにごつたうたゆふべつめたく屋鳴りした・冬夜ふければ煮えてこぼれる音のある樹明君に・冬月夜...
種田山頭火 「其中日記」
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中谷宇吉郎 「雪」
...冬月師の句会で、はじめて冬亭に逢ったとき、冬月師は、こちらは土井さん、大学で美学を講じていられる助教授でと紹介した...
久生十蘭 「西林図」
...冬木もひと太刀浴びせた組だが、冬月師は、つぎに出てくるものを待とうといい、期するところがあるようで、冬亭としても、この月の句会には、どうしても秀作をものしなくてはならない絶命にいた...
久生十蘭 「西林図」
...冬月師の門下に加わって...
久生十蘭 「西林図」
...葉は冬月落ち散り...
牧野富太郎 「アケビ」
...そして冬月その葉の小葉は落ち去ってもなお鉤刺を甲(よろ)うその主軸ならびに枝軸には依然としてその鉤刺が残り...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...かつまたナンバンカンゾウの葉はその葉の下部が多少冬月に生き残って緑色を保っている殊態があるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葉は大抵常緑にして冬月もなお緑なり...
牧野富太郎 「植物記」
...覗(のぞ)く冬月の...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...冬月毎(つね)に竈(かまど)に入るは信なりと...
南方熊楠 「十二支考」
...榛軒詩存に「嘉永五壬子冬月示良安」と云ふ詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又第一頁(けつ)の欄外に「万延元庚申冬月一校了約之遅」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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