...ここは矢張(やは)り冥途(めいど)とやらに相違(そうい)ないであろうが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...門松は冥途の旅の一里塚に過ぎない...
石川三四郎 「土民生活」
...小一が冥途(めいど)を照しますつもりか...
泉鏡花 「怨霊借用」
...冥途(めいど)ゆきの赤札(あかふだ)をぶら下げるだけですが...
海野十三 「爬虫館事件」
...夫(つま)も子(こ)も冥途(めいど)にさきだて独(ひと)り跡(あと)にのこり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...冥途(よみじ)の障りとなるばかりである...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...冥途へ往きていなら...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...冥途(めいど)の道が淋しくってたまらないよ」「おかみさん...
中里介山 「大菩薩峠」
...冥途(よみじ)の妖鬼の叫びを思わせる物凄い表情は...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...海外留学中に双親(ふたおや)とも冥途に往かれたから今さら何ともならぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...その本箱の中に百鬼園が二冊(一冊は「冥途」といふ小説集であつたが)も入つてゐたので...
百田宗治 「百鬼園讃」
...もしくは浄瑠璃(じょうるり)の「冥途(めいど)の鳥」の...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...冥途(めいど)の扉(と)を開けてやれ」と...
吉川英治 「三国志」
...冥途(めいど)のみやげによく見てゆけ」と罵った...
吉川英治 「三国志」
...『冥途(あのよ)の草鞋銭(わらじせん)...
吉川英治 「夏虫行燈」
...冥途(めいど)無常の迎えには塵ぞかし...
吉川英治 「源頼朝」
...冥途(めいど)の夢を幾度も見た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう冥途(あのよ)の道(みち)の辺(べ)のもののように聞えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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