...自分は冥加に餘る仕合せであれど...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...命冥加(いのちみょうが)の彼らは...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...早速生命(いのち)冥加な市に告げ知らせるでござりませう...
薄田泣菫 「茶話」
...一先(ひとま)ずわが親里の知人(しりびと)をたより其処(そこ)まで落延びてから心安く未来の冥加(みょうが)を祈り...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...斬られて冥加(みょうが)になる奴もあるんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「疾風」の冥加金でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...命冥加(いのちみょうが)な奴だ」苦(にんが)りする御家人喜六...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お情け深いお言葉をうけたまわるさえ冥加(みょうが)でござりますに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この胸の中を察してたも――」「冥加(みょうが)とも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...まさにそのためには十年の生命をちぢめても冥加(みょうが)と思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「冥加至極(みょうがしごく)のことじゃ...
森鴎外 「阿部一族」
...年々御米百俵宛(づゝ)三季に享保年中迄頂戴仕來冥加至極難有仕合(きやうはうねんちゆうまでちやうだいつかまつりきたりみやうがしごくありがたきしあはせ)に奉存候(ぞんじたてまつりそろ)」と云つてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...あまりに冥加(みょうが)にすぎた迎えであると八雲は思った...
吉川英治 「篝火の女」
...将軍と飲み明かしたいと思っていたのでな」「冥加(みょうが)のいたりです」さりげなく杯に向ったが...
吉川英治 「三国志」
...精あらば後生(ごしょう)の冥加を歓んでよかろうぞ」剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
...都へ来あわせていた身の冥加(みょうが)に」憲房は黙ってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...せめてこの世の冥加(みょうが)と思えや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だが命冥加(いのちみょうが)な野郎でごわすな...
吉川英治 「新・水滸伝」
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