...冥加(みょうが)に余って勿体ない...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...夫妻は只々勿體なき仰せ冥加に餘る思召と感泣する許りである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...なんの冥加(みょうが)であゝ云うとうと(貴)いお女中がたのおそばちこう仕えますことができましたのやら...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...餘つ程安い冥加(みやうが)金で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「誠にもって道の冥加なり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...女房も娘も叩き売って山車の費用を出し合うのが江戸ッ子に生れた身の冥加(みょうが)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...老婆足に蹄のある方(かた)と4140踊るは冥加になりまする...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...有難くもあり冥加(みょうが)に余るとも思われ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...先生は太相(たいさう)御(ご)運が直つたと聞いたから頂戴せずに居ては冥加(みやうが)が悪いと思つて...
與謝野寛 「執達吏」
...冥加(みょうが)至極(しごく)に存じます」「じれッたいやつ...
吉川英治 「江戸三国志」
...平和冥加につきる氣がしてしかたがない...
吉川英治 「折々の記」
...大月先生のご所望を突ッぱねたとは冥加(みょうが)を知らぬ奴じゃわい」などと人もなげに追従(ついしょう)をつくす門人もあった...
吉川英治 「剣難女難」
...精あらば後生(ごしょう)の冥加を歓んでよかろうぞ」剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
...身にあまる冥加(みょうが)です」「よかった...
吉川英治 「私本太平記」
...不思議な冥加(みょうが)とは思わぬかっ...
吉川英治 「親鸞」
...冥加(みょうが)のいたりでございます」「酒(ささ)はのむか」「むかしは過ごしましたが...
吉川英治 「親鸞」
...冥加(みょうが)におののいて...
吉川英治 「親鸞」
...あたしの冥加はあたしが自分でいいようにするんだから」彼女は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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