...自分は冥加に餘る仕合せであれど...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...「こないたんと戴いては冥加(みやうが)に尽きまつさ...
薄田泣菫 「茶話」
...何と佐助どんは奇特なものではござりませぬかあれをせっかくこいさんが仕込んでおやりなされましたらどうでござります定めし本人も冥加(みょうが)に余り喜ぶことでござりましょうなどと水を向けたのではなかったであろうか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...常に政治の下に太平の恩沢を蒙っている冥加(みょうが)として...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...駿河守様も冥加金の謎の掛けようがねえ」「…………」「俺は吹屋町の屋敷に住込(すみこ)んで半年になるが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...「疾風」の冥加金でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから掻き集めた冥加金(みやうがきん)だつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女房も娘も叩き売って山車の費用を出し合うのが江戸ッ子に生れた身の冥加(みょうが)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...年々御米百俵宛(づゝ)三季に享保年中迄頂戴仕來冥加至極難有仕合(きやうはうねんちゆうまでちやうだいつかまつりきたりみやうがしごくありがたきしあはせ)に奉存候(ぞんじたてまつりそろ)」と云つてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...さむらいとしての冥加(みょうが)は申すまでもない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...これを枯らしては冥加に盡きますから』といはれて酒も呑ませたが...
横瀬夜雨 「春」
...先生は太相(たいさう)御(ご)運が直つたと聞いたから頂戴せずに居ては冥加(みやうが)が悪いと思つて...
與謝野寛 「執達吏」
...冥加(みょうが)の至りに存じます」「いや...
吉川英治 「江戸三国志」
...「いのち冥加(みょうが)な虫ケラどもだ...
吉川英治 「私本太平記」
...信長が領下に生れた冥加(みょうが)ぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...冥加(みょうが)に思われる歓びだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いわゆる武士の冥加(みょうが)というもの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...冥加(みょうが)至極に思いまする...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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