...権者(ごんじゃ)のような大殿様の御牛(みうし)にかけられた冥加(みょうが)のほどを...
芥川龍之介 「邪宗門」
...考へて見れば冥加至極とも何とも云ひやうなき難有き若殿の思召とは思ふけれど...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...命冥加(いのちみょうが)の彼らは...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...そして「命冥加(いのちみょうが)な大工め...
直木三十五 「南国太平記」
...銭形ファンがたくさんあることは作家冥加(みょうが)ではあるが...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加(めいか)あらせたまへ(伝教(でんぎょう))いとめでたき歌にて候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...何という冥加(みょうが)なわたくしにござりましょうな」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...たまたま鷹や梟(ふくろう)に(ひよこ)一疋金魚一尾捉られる位は冥加税(みょうがぜい)を納めたと心得べしと説いた...
南方熊楠 「十二支考」
...もうしご冥加(みょうが)ご報謝と...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...冥加以正直為本」の十四字を大書せり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...有難くもあり冥加(みょうが)に余るとも思われ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あまりの冥加(みょうが)に...
吉川英治 「三国志」
...弓矢の家の冥加(みょうが)...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏の許へは返されまい」「…………」「命冥加(いのちみょうが)な奴ではある...
吉川英治 「私本太平記」
...思わぬ武門冥加(みょうが)ではあるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...冥加(みょうが)に思われる歓びだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いよいよ彼は恐懼(きょうく)して冥加(みょうが)に感涙したであろう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「命冥加(いのちみょうが)な野郎だ」などと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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