...そうしてそれが冥々(めいめい)の中(うち)に...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...何ものか僕に冥々(めいめい)の裡(うち)に或警告を与へてゐる...
芥川龍之介 「凶」
...炎を宿して冥々(めいめい)たり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ましてや神々しきを敬(うやまへ)ば霊威(れいゐ)ある冥々(めい/\)の天道(てんだう)は人の知を以てはかりしるべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...冥々の間に循環し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...読むと冥々のうちに真似(まね)がしたくなるからやめた...
夏目漱石 「薤露行」
...かの写生文を標榜(ひょうぼう)する人々といえども単にわが特色を冥々裡(めいめいり)に識別すると云うまでで...
夏目漱石 「写生文」
...しかし事実上彼らはパノラマ的のものをかいて平気でいるところをもって見ると公然と無筋を標榜(ひょうぼう)せぬまでも冥々(めいめい)のうちにこう云う約束を遵奉(じゅんぽう)していると見ても差支(さしつかえ)なかろう...
夏目漱石 「写生文」
...自分でも此弱点を冥々の裡(うち)に感じてゐたのである...
夏目漱石 「それから」
...此美くしさを冥々の裡(うち)に打ち崩しつゝあるものは自分であると考へ出(だ)したら悲(かな)しくなつた...
夏目漱石 「それから」
...自分でもこの弱点を冥々(めいめい)の裡(うち)に感じていたのである...
夏目漱石 「それから」
...この美くしさを冥々(めいめい)の裡(うち)に打ち崩しつつあるものは自分であると考え出したら悲しくなった...
夏目漱石 「それから」
...冥々の間に非常の勢力を逞ふするを得べし...
福沢諭吉 「帝室論」
...以て冥々(めいめい)の間に自家の醜を瞞着(まんちゃく)せんとするが如き工風(くふう)を運(めぐ)らすも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...かかる改宗を余儀なくせしめたる官公吏の罪冥々裡(めいめいり)にはなはだ重し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...必ず冥々(めいめい)の裏(うち)に神罰を蒙(こうむ)るであろうというのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...冥々(メイメイ)滅々...
吉川英治 「三国志」
...冥々昏々(めいめいこんこん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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