...それを徒らな冥想(めいそう)にたよっている空論に過ぎないとまで非難したとも伝えられています...
石原純 「メンデレーエフ」
...冥利(みょうり)として...
泉鏡花 「怨霊借用」
...――冥府(めいふ)...
梅崎春生 「幻化」
...金中(かねのなか)の虫は肉眼(ひとのめ)におよばざる冥塵(ほこり)のごとき虫ゆゑに人これをしらず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あのくたらさんみゃく(さみゃく)さんぼだい(さんぼじ)の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加(みょうが)あらせたまえと詠んでいられますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...せめてもの男冥利(をとこみゃうり)にせう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...魂魄の 130肢體を離れ暗深き冥王の府に落ち行くを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これは突如冥界(めいかい)からの通信に接して驚愕した人間が...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...アレキサンダー大王がバビロンで死の床にいたときにマケドニアの貴族たちは寺院睡眠を行なって治癒を「セラピス」神(エジプトの冥界の神)に祈願したと言われている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...多賀屋も冥利(みやうり)が惡からう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...〈冥(めい)は溟(めい)なり〉とある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冥加(みやうが)な野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何故だろうか? 彼等の頭脳が古く頑冥(がんめい)な為であろうか...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...年寄(としより)などの話にする神罰(しんばつ)冥罰(みょうばつ)なんと云(い)うことは大嘘(だいうそ)だと独(ひと)り自(みず)から信じ切(きっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...オーン子を独り冥界に(お)くに忍びず...
南方熊楠 「十二支考」
...冥加(みょうが)のために運んで来て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...光栄とも冥加(みょうが)至極(しごく)とも...
吉川英治 「江戸三国志」
...弓取の冥加(みょうが)につきるというのである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索