...内田氏の作品は「冥途」後も佳作必ずしも少からず...
芥川龍之介 「内田百間氏」
...伝吉は「冥助(みょうじょ)のかたじけなさ」を感じた...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...この頗る冥想的な場面に女中さんの紅くふくれた頬が例の階段上の弾奏を先き触れにして現れた...
生田春月 「聖書」
...いまにもその妙に曲つた固い黒い爪で冥府から来た響の声援によりながら必勝を期してわたしの魂へついてゐるだらう...
大手拓次 「藍色の蟇」
...一日だけお暇をいただきとうございますが」清明の日には祖先の墓へ行って祖先の冥福(めいふく)を祈るのが土地の習慣であるし...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...愛友を冥土の旅に送り行く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すでにいわゆる彼等の「天地晦冥」ただ水とオールとになるとき身は自ら水にアダプトして融合して一如となる...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...その冥路(よみじ)のさわりとやらになるではありませんか」「もう知らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...アレキサンダー大王がバビロンで死の床にいたときにマケドニアの貴族たちは寺院睡眠を行なって治癒を「セラピス」神(エジプトの冥界の神)に祈願したと言われている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...十手冥利(じってみょうり)にこいつは是が非でも下手人(げしゅにん)をあげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんまり冥利(めうり)がよくあるまいと言へば御親切に有がたう...
樋口一葉 「にごりえ」
...余は上帝の冥助(めいじょ)に依り...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これまた冥加(みようが)々々」そう云ったのは大沼喜三郎であった...
本庄陸男 「石狩川」
...冥想曲は行きかたが「夢想」とよく似ている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...出せといったら黙って出せ! (仙太返事をせず)……出さねえな? バクチ打ちの作法も冥利(みょうり)も忘れた野郎だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...画に於ける仙崖、東圃、学に於ける南冥、益軒、業に於ける加藤司書、平野次郎、野村望東尼は尚赫々(かっかく)たる光輝を今日に残している...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...寔(まこと)に天の冥罰(みょうばつ)...
吉川英治 「剣難女難」
...一人でもよけいに冥途(めいど)へお連れ申そうと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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