...冥想の静けさを邪魔だてするものとして...
薄田泣菫 「独楽園」
...親の冥福(めいふく)を祈るためとか...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何と佐助どんは奇特なものではござりませぬかあれをせっかくこいさんが仕込んでおやりなされましたらどうでござります定めし本人も冥加(みょうが)に余り喜ぶことでござりましょうなどと水を向けたのではなかったであろうか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...彼を冥王の府の底に沈めさりぬとわれ言ひき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...汝は我を忘れしや?生ける間は忘れねど死すれば汝忘るゝや? 70冥王の門過ぎんため...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...故リーザの冥福のための永代供養の資にあてて頂きたく...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すでにいわゆる彼等の「天地晦冥」ただ水とオールとになるとき身は自ら水にアダプトして融合して一如となる...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...どうも冥利(みょうり)が尽きるようだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は冥加(みょうが)のほどが怖ろしうございますといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...殊に我国の冥府の神である伊弉冊尊がこの地に祀られてから...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...遠い冥土(めいど)から出張したのだそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その文句は〈北冥(ほくめい)に魚あり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...〈冥(めい)は溟(めい)なり〉とある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...助けてちょうだい」冥土からいま着いたというような...
久生十蘭 「雲の小径」
...冥々の間に非常の勢力を逞ふするを得べし...
福沢諭吉 「帝室論」
...阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみやくさんぼだい)の佛たちわか立つ杣(そま)に冥加あらせたまへ (傳教)いとめでたき歌にて候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...『洞冥記』に影娥池の北に鳴琴の院あり...
南方熊楠 「十二支考」
...信長に謁(えっ)して賀を述べられる冥加(みょうが)として...
吉川英治 「新書太閤記」
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