...もしこの冠物(かむりもの)が黒かったら...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...その黒くうるんだ大きな瞳・鼻筋から両眉のあいだへ円く巻いて渡した銅の針金・房付帽(タアブウシュ)・長袖下衣(キャフタン)・薄物・布頭巾(タアバン)・冠物附外衣(プルヌウス)・頬を線状に焼いた装飾・二の腕の桃の刺青(ほりもの)...
谷譲次 「踊る地平線」
...一月(ひとつき)の余(よ)も冠った冠物(かぶりもの)が暑い夏の日に焦(や)け...
徳田秋声 「あらくれ」
...お島はその冠物の肩までかかった丸い脊を屈(こご)めて...
徳田秋声 「あらくれ」
...差支えなくば承(うけたま)わり度い」「――――」「裏金の御冠物(おかぶりもの)...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...腰法衣(こしごろも)の修行者が訪ねて來て冠物(かぶりもの)のまゝ阿波屋の使ひの者だがと私を呼出し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腰法衣(こしごろも)の修行者(しゅぎょうじゃ)が訪ねて来て冠物のまま阿波屋の使いの者だがと私を呼出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奴国の月は田鶴(たず)のように冠物(かぶりもの)を冠っている...
横光利一 「日輪」
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