...二氏のごときは実に宇内(うだい)の大恩人にして無冠の皇帝といわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...弱冠二十一歳の高野長英が遙々東北の水澤から笈を負うて長崎に來...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...お椀帽子(わんぼうし)を冠(かぶ)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の高冠昂尾の愛を自ら抱いて公は後門を踰(こ)える...
中島敦 「盈虚」
...念入りに風邪(かぜ)は引きましたよ」「投り込んだ相手が判るのか」「頬冠りをした遊び人風の男が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのうちに霊岸寺の地つづきの冠木門から駈けだして来た娘にニッコリと笑いかけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...戴冠式の前日のレセプションのこともありますから...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...唐制に摸(も)して位階も定め服色も定め年号も定めおき唐(から)ぶりたる冠衣(かんい)を著(つ)け候とも日本人が組織したる政府は日本政府と可申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...其状鎧を被(かうぶ)り頭(ぼくとう)を冠(くわん)し手に笏(こつ)を持る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たとえばインシュリンの研究なんか……」なぞと引っ冠(かぶ)せて来るから肝を潰してしまう...
夢野久作 「近世快人伝」
...猫を冠(かぶ)るは愚かな事...
夢野久作 「鼻の表現」
...肥った熱い身を冠せるように乗りだした...
横光利一 「旅愁」
...骨ばかりの冠木門と朽ちはてた母屋(おもや)の住居は...
吉川英治 「江戸三国志」
...この孫策に考えがある」弱冠...
吉川英治 「三国志」
...初めて加冠(かかん)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...勧学院出身者の、同い年ぐらいな学生や公達が、冠のおいかけに、藤の花を挿(かざ)し、直衣の色や沓(くつ)までもおそろいで、華々と列をつくり、祝う館の玄関へ来て、賀詞を呈し、賀を唱歌して、ひきあげてゆく...
吉川英治 「平の将門」
...冠者の語音には、なるほど、奥州らしい訛(なま)りがあった...
吉川英治 「源頼朝」
...「暮春者春服既成、冠者五、六人、童子六、七人、浴乎沂、風乎舞、詠而帰」の句は、古来多くの人に愛せられた...
和辻哲郎 「孔子」
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