...もみの木の王冠のかかっている...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...一二五頁「花冠」は詩人が黄昏(たそがれ)の途上に佇(たたず)みて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...帽子も冠(かぶ)らない顔が蒼白く...
徳田秋声 「足迹」
...その傍(かたわら)には丁稚(でっち)らしき小男重箱(じゅうばこ)に掛けたる風呂敷(ふろしき)を顔一面に吹冠(ふきかぶ)せられて立すくみたり云々(うんぬん)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...髢(かもじ)の毛まで冠(かぶ)せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...剥がれた面を引下げて冠り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘のでつかい島田髷に頬冠りは變ぢやありませんか」「それから有太郎とかいふ植木屋はどうだ」「道話が好きで/\たまらないと言ふ癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これから猫に頬冠をさせることにします...
槇本楠郎 「仔猫の裁判」
...また『太平記抄』慶長十五年作二十四巻、巻纓(けんえい)の老懸の註に、老懸とは下々(しもじも)の者の鍋取というような物ぞと見え、寛永十九年の或記に浅黄(あさぎ)の指貫(さしぬき)、鍋取を冠り、弓を持ち矢を負うとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...狸が衣冠束帯で出て来たように見えるのかいな! ふん! その狸にだ...
三好十郎 「好日」
...弱冠にして登庸せられ候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いちど水につけておせんの頭から冠せた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ビバのお釜帽(かまぼう)を耳の上まで引っ冠せた...
夢野久作 「ココナットの実」
...思わず緊張して鳥打帽を眉深(まぶか)く冠り直した...
夢野久作 「衝突心理」
...ひとりここの藤氏(とうし)の長者ばかりでなく、禁中でも、朝臣一般のあいだでも、“触穢(しょくえ)”といえば、おぞ毛をふるって、穢れ払いに、幾日でも、門を閉じ、衣冠を廃して、参内(さんだい)も休(や)め、客を謝すという例を、誰もが知っているからである...
吉川英治 「平の将門」
...冠だけはかぶっているが...
吉川英治 「平の将門」
...花の冠とかが続く...
和辻哲郎 「鎖国」
...王はドイツ皇帝として戴冠するためイタリアに出発しようとしている矢先であったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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