...あらゆる危険を冒して猟したものである...
石川欣一 「山を思う」
...濁水を冒して乳牛を引出し...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...』『ド・ロマは自分の生命の危険を冒してまでもそんな重要な実験をしたのですから...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ロメオとジユリエツトがかれ等の両親の憤怒を冒して恋し合ひ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...死を冒して列款(れつかん)し...
田中貢太郎 「続黄梁」
...それを冒して登った者は二度と再び村へ帰ることができず...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...色々な危険を冒していることは数え上げればその外にもずいぶん沢山にあるであろうと思われる...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...雨を冒して讃岐街道の土屋という宿まで行って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...午後病を冒して築地の家に徃き...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...三月二十四日風雪を冒してとほく多珂郡に行く乃ちよめる歌并短歌物部の真弓の山の...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...彼の病はもう左肺を冒して居ると云ふことを彼は自覚して居つた...
平出修 「計画」
...親切な人を永久に自分の傍に引き留めておく爲めには世の褒貶(はうへん)を冒して差支ないでせうか?」私は答へた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...僕のようなつまらない男の為に危険を冒して」アイダがささやいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...危険を冒してでも領主になる価値がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...面(おもて)を冒して...
吉川英治 「新書太閤記」
...山口から風浪を冒して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...降りしきる雨を冒して山を下つて行つた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
...この家主はおのれの死の危険を冒してまでもビレラの立退きを欲したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索