...判断しがたし”「甲冑を着して居って...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...人夫たちは甲冑の武者を見て驚きの眼をそばだてた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...華冑(かちゅう)の子弟によくある型の...
谷崎潤一郎 「細雪」
...甲冑(かっちゅう)の着け方も一応は覚えたんだが――どうも勝手を忘れてしまったようだわい...
中里介山 「大菩薩峠」
...広間の入口に西洋の甲冑(かっちゅう)が飾ってあります...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...十七条 銅、刀剣類同断、付属の小道具類、甲冑並びに弓、鉄砲、馬具その他の武器、大和錦は商人より売渡方を許さず...
服部之総 「空罎」
...しかしわたくしは維新後における華冑(かちゅう)家世(かせい)の事に精(くわ)しくないから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...『天命だっ』甲冑の旗本が...
吉川英治 「篝火の女」
...二車冑(しゃちゅう)もさるものである...
吉川英治 「三国志」
...ひとり浮かぬ顔は、それを迎えた玄徳で、「車冑は、曹操の信臣、また徐州の城代である...
吉川英治 「三国志」
...わずかな部将だけは甲冑のままであったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...かくて午(ひる)近くなるほど、暑さも加わり、石垣も焦(こ)げ、甲冑も焦げ、こぼるる血しおもすぐ黒くなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに新たな甲冑(かっちゅう)の潮が混み入ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...旗さし物や、甲冑で、槍の光が、朝の陽にきらめいているのが、忽(こつ)として、山霊のふところから湧き出た雲の如く見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...長い長い甲冑の武者や馬の出陣列に...
吉川英治 「新書太閤記」
...清盛の肖像には摂津築島寺の清盛甲冑(かっちゅう)姿の像...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そうして不空羂索観音の渇仰者(かつごうしゃ)であるZ君に冑(かぶと)をぬいだ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...甲冑の材料である鉄板の堅い感じ...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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