...固より我等が師を選ぶは一層の冐險である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...危險を冐してやつてみようと思ふのならね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
......
上村經吉 「海島冐險奇譚 海底軍艦」
...餓ゑた雀が山から風を冐して町に集つて來ます...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...後(のち)或(ある)書(しよ)に感冐(かんばう)を豫防(よばう)するに冷水浴(れいすゐよく)の非常(ひじやう)に利益(りえき)ある由(よし)を見(み)...
關寛 「命の鍛錬」
...感冐(かんばう)に犯(をか)されたる事(こと)未(いま)だ一度(いちど)もあらず...
關寛 「命の鍛錬」
...冐險といふものはあまり好きでない...
太宰治 「お伽草紙」
...冐險なんて下手な言葉を使ふから何か血なまぐさくて不衞生な無頼漢みたいな感じがして來るけれども...
太宰治 「お伽草紙」
...實に、冐險は人を欺く...
太宰治 「お伽草紙」
...と次第にこのたびの冐險に感謝したいやうな氣持が起つて來て...
太宰治 「お伽草紙」
...其先(そのさき)の濱(はま)へでも冐險(ばうけん)しよう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...維新の頃までは若しも他村の男が通(かよ)つてゞも來れば其村の若い衆の繩張を冐したことに成るので散々に叩きのめして其上に和談の酒を買はせたものだといふ...
長塚節 「芋掘り」
...繩張りを冐されるような気がしたかもしれず...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...原音のスメルーは今ジャワ第一の高峯がその名を冐している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...冐險を試みた距離の遠近に於て...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...つくづく自分に冐險心の足りないことを悲しむばかりであつた...
堀辰雄 「あひびき」
...つまりこのインゲンマメのインゲンは隠元の名を冐したものにすぎない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...こんな悦しい冐涜を敢てするかどうかを考へて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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