...このたびはいよ/\思ひ定めて再遊の途に上りぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...更に再遊を約して...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...かつては美術取調委員の班に列して浜尾(はまお)氏らと一巡したヨーロッパの一部を再遊した上で...
岡倉由三郎 「茶の本」
...明治四十二年再遊の際わたしは疏(そ)水工事の竣成と共に河原の夕涼の恰もその前年より廢止せられた事を聞き...
永井荷風 「十年振」
...支那は再遊したき國なりとの感を禁ずること能はざりき...
原勝郎 「貢院の春」
...(諸藩士執行中、藩用にて急に帰国を命ぜられ、国に帰りて見れば、さしたる用も無くして、また再遊、したがって再遊、したがって帰国、金ばかり費やしてついに学問のできざる者多し...
福沢諭吉 「学校の説」
...修業勉強中の事ゆえ再遊の出来るようその方(ほう)にて取計(とりはか)らえと云う文句...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...家兄の不幸再遊困難所が又不幸な話で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自分の内心には如何(どう)しても再遊と決して居るけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...序(ついで)ながら夫れとなく再遊の事を少しばかり言掛(いいか)けて見ると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...伊太利のカプリ島に友人に聘せられて再遊し...
堀辰雄 「一插話」
...宮はまたよい機会をとらえて再遊することを期しておいでになるのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「憶昔東武再遊時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...近日巴里(パリイ)を去られる博士は其(それ)等の人人へ告別の為に忙(せは)しい中から特に此(この)再遊を企てられたのであつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...×旅順へ再遊した日は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...再遊をそゝられてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...金剛山から赤坂辺の再遊も期しながら...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...したが、近頃は、風月を友にして、余生をお送りあそばしているお体、何かにつけ、茶事に託してものを仰っしゃるのが癖なのでございまする」「ぜひがない」と、苦々(にがにが)しく、「では、いずれまた、再遊のせつには、ぜひともお目にかかると、お伝えください」と伝七郎が、芍薬(しゃくやく)の枝をつきもどすと、お通は、「あの、これは、道中のお慰みに、お駕なれば駕の端へ、馬なれば鞍のどこぞへでも挿して、お持ち帰り下さるようにと、大殿のおことばでございましたが」「なに、これを土産にだと」眼を落して、辱(はずかし)められでもしたように、憤(む)っと色をなして、「ば、ばかな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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