...而して不圖思ひ出した樣に立上つて隣の室の書棚から古びた一册の書物を持つて來た...
有島武郎 「半日」
...積り積つて十五册になりました...
石川三四郎 「浪」
...まだ一册の著述さへなく...
石川啄木 「葬列」
...つひいたづらが過ぎて色紙や短册にまで手がのびた...
木場貞 「來訪者のモデル」
...私が序文のところに掲げた五册の文献洋書は悉くイギリスの刊行にかかります...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...假名の混淆した書册が刊行さるることとなつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...先生が一册の原書を出して見せて『今日筑前屋敷へ行たら...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...さう聞いて見ると同じ一册のうちにも子規といふ名で俳句が出て居るのに心付いた...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...今依て全十二篇を一册に再刊し...
福沢諭吉 「帝室論」
...初歩の學課に必要なもの全部と數册の輕い文學...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...こんどは大正五年六月に創刊してから、三十二册出して、大正八年にいたつて廢刊した...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...もと叢書の中の一册として定められてゐたために...
三木清 「歴史哲學」
...まだ殘りの一册が無事に書棚の上のがらくた本の間に積まれてゐるのを見て一先づ安心して家に引返へすのも...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...次に同じ册子に嘉永七寅霜月(とらのしもつき)とした願書があつて...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...書一册づつを持ちて...
吉川英治 「折々の記」
...万太郎宗匠の俳句短册を掛け...
吉川英治 「折々の記」
...同じく最初より第九集『朝の歌』までから千首を拔いた若山牧水集 (大正 五年十一月) 新潮社との二册がある...
若山牧水 「樹木とその葉」
...今朝屆いた雜誌を一册載せたばかりの机の上には冷たい濕氣が浸みてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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