...十冊五冊八冊といろ/\な草双紙の小口が揃(そろ)つてあるのです...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...二冊ばかりポケツトに失敬するがいい...
薄田泣菫 「茶話」
...勉強したくても本一冊買えなかったほど...
太宰治 「千代女」
...はからずも秘密にしていた第二冊目の日記帳が病人や敏子に盗み読まれている事実を知り...
谷崎潤一郎 「鍵」
...作者が制作の準備中に知人であるカーライルに自分の目的に役立ちそうな数冊の参考書の借用を請うたところ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それから丸善へ行って二冊ばかり教室へ届けさせるようにした...
寺田寅彦 「病中記」
...三冊机の上にあった...
徳田秋声 「黴」
...まず福沢諭吉翁の西洋事情三冊を読んだ位で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...線香の立った香炉と短冊と...
直木三十五 「南国太平記」
...刊行した調査資料は百余冊にのぼっているが...
中井正一 「国会図書館のこのごろ」
...そして世界に一冊しか無い本だということにして...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...あなた自分でお好きなのを択(よ)ってちょうだい」津田は二階から軽い小説を二三冊持って来て...
夏目漱石 「明暗」
...五十冊位も出しているだろうということである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...只一冊のワイルド・プロフォディスにも楽しみをかけて読む...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一片の小冊子に過ぎないけれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...伊藤君(いとうくん)と行って本屋(ほんや)へ教科書を九冊(さつ)だけとっておいてもらうように頼(たの)んでおいた...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...私も一冊書く...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こう認(したた)めた一葉の短冊しかなかったとのことである...
吉川英治 「日本名婦伝」
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