...その頃評判の高かった風俗画報と申す雑誌が五六冊...
芥川龍之介 「疑惑」
...或相当の出版業者などは内務省への献本二冊を一版に数へてゐるらしい...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...唯一の一冊も見当らない...
芥川龍之介 「葱」
...そうやって一冊本の口絵のように……だそうなんでございますッて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...急に頭の上にドタンバタンという激しい音がすると共に階段の上からネルソン辞典が四五冊...
海野十三 「階段」
...二冊読んでみたが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...註四 純粋経済学要論の第一版の第一分冊は...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...薄っぺらな蒲団、二三枚の着物、セルの袴、七八冊のノート、粗末な古机、前年から持ち越しのソフト帽、などが彼の所有の全部だった...
豊島与志雄 「反抗」
...わたくしは今辞書の一冊だも持たない身となつた...
永井壮吉 「冬日の窓」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...だからこの頁(ページ)一つが一冊(さつ)の地歴(ちれき)の本にあたるんだ...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その町から一冊の雑誌も出ていなかったようなところからも...
宮本百合子 「木の芽だち」
...手紙の他の二冊も...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私たちの生活の中では一冊の詩の別冊でも何と大きい影響をもつでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...甲寅叢書「甲寅叢書」の第三冊目が私の河童の本すなわち『山島民譚集(さんとうみんだんしゅう)』である...
柳田国男 「故郷七十年」
...掛けたあの人の銀短冊の箔(はく)の黒くなつたのが自身の上に来た凋落と同じ悲しいものと思つて鏡子は眺めて居た...
與謝野晶子 「帰つてから」
...父が伝記は寛別に詳しく一冊に編したるものあり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...両手でおさえたふところの秘冊! 幾多の犠牲(にえ)をかけられて奪(と)り奪られした阿波の大秘! 宝石のように抱きしめながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索