...今度は書棚に並んでいた書物が一冊ずつ動き出して...
芥川龍之介 「魔術」
...此の焼けて灰となった書籍の一冊を読んで大発明をし...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...僅に残存した数十冊が表帋(ひょうし)は破れ周囲は焦げて惨澹たる猛火の名残を留めていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...士曰僕甞テ読ムレ之ヲ兎園ノ冊子何ゾ足ン二以閲一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...七)他の文芸と俳句この頃『俳句とはどんなものか』『俳句の作りよう』を併(あわ)せて一冊として重版するという事になって...
高浜虚子 「俳句への道」
...私は十三年前の順礼行には一冊の自著も携えなかったが今度は旅鞄に「新春」と縮刷「死の蔭に」と「順礼紀行」と而して縮刷『みずのたはこと』を入れて来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その次の日も……彼は自分の書物を二冊ずつ売り払った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...図録だけ一冊作った...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...軍装の内懐から一冊の帳面を出し...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...この著者のものはこの前の手紙にかいた本を入れて、四冊よんで、こんど五冊目にとりかかっているわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それから古典研究の叢書の別冊で現代文学篇が出ます(評論社)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今わたくしの許(もと)に帰省詩嚢と云ふ小冊子がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...別為小冊子(べつにしょうさっしとなす)」といっている...
森鴎外 「渋江抽斎」
...終りの数冊だけはつまらなく散らしたが...
柳田国男 「予が出版事業」
...この事件を記録した一冊のノートと六千円を資本にして……...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...四則三千題とかいったようなものを一二冊ふところに入れて...
夢野久作 「木魂」
...そこで一冊の聖書を見付けて...
夢野久作 「暗黒公使」
...あなた様ご自身でとくとお決めなさるがよろしい」峰阿弥はそういって袂(たもと)の蔭から一葉の短冊を取り出した...
吉川英治 「親鸞」
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