...端唄(はうた)本が二三冊ひろげられて頸に鈴をさげた小さな白猫がその側に香箱(こうばこ)をつくっている...
芥川龍之介 「老年」
...二冊の小さい本が...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...即興の一句を静かに切短冊へしたゝめた...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...引抜かれた「研究ノート」第九冊は誰が持っていったか...
海野十三 「四次元漂流」
...一つの薬びんと一冊の手帳とが入っているのです...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...余がこの冊子を著述したるはまったくなんじの教育したるところのものを発揮したるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それから「ブランデスの近世ヨーロッパ文学史」(八畳のタタミの上の書架に七冊揃い)の一読をすすめる...
戸坂潤 「獄中通信」
...手に一冊の書物を持っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてグレー街で四十スーで買ったアルド版の書物を一冊持って帰ってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...果せるかなこの小冊子発売禁止となりしのみか...
永井荷風 「書かでもの記」
...法華経一冊満足に読んでいねえということが...
中里介山 「大菩薩峠」
...多分その宛名は一冊だつてそれらの詩集を見てないのであらう...
仲村渠 「詩と詩集」
...上下二冊の単行本にしようと思って居た...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...短冊形の小さい銀板をキラキラと光らせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皇后が冊立(さくりつ)されることになっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのことへの感謝のしるしとしてこの一冊が編まれた...
柳宗悦 「和紙十年」
...四冊の帳面をくるんだ萠黄唐草(もえぎからくさ)の小風呂敷で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あんたにだけは一銭で二冊ずつ貸して上げるから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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