...とうと大部な節用集一冊を食べてしまつたといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...日記帳を二冊に分けて製本し直すためなのである...
谷崎潤一郎 「鍵」
...読本(とくほん)を一冊持って来たが...
田山花袋 「田舎教師」
...其冊子の小なるも諸子が携帶の便を計りたればなり...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...あるいは神田へ行って労働問題に関する書物を十冊も買い込んで来て...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...呪文の行者らのこれら怪奇の古書冊を照し出だせば一切は錯落の影を湛へ影は層々の影を生む...
富永太郎 「深夜の道士」
...全体で三百八十万冊の書籍に対して相互研究の便宜の道と...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...別に用意を致して参りました一冊を...
中里介山 「大菩薩峠」
...時々貝原翁の女大学を繙(ひもと)き自から略評を記したるもの幾冊の多きに及べる程にて...
福沢諭吉 「新女大学」
...洋書を二三冊送ってやったので...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...字の書いてあるのは一冊もないぢやないか!」「ハツハツハ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...それを冊子とし同輩の人々に回覧せしめたものでした...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...それから皮を剥(む)いて短冊(たんざく)に切って鰹節(かつぶし)の煮汁(だし)と醤油と味淋とで少し鹹(から)い位に下煮をします...
村井弦斎 「食道楽」
...父が世話をして一冊に纏めて...
柳田国男 「故郷七十年」
...先生の著作を一冊出せば本屋は身上が建て直る...
山本笑月 「明治世相百話」
...一冊の書物に師となることばがあれば...
吉川英治 「剣の四君子」
...すぐその後へまわって短冊を手に持って...
吉川英治 「親鸞」
...めいめいが一冊ずつの書(ほん)をかかえて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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