...景年先生なども月を描かれる時には丸い円蓋とか丸い盆...
上村松園 「三人の師」
...箱根竹を矯(ため)て円蓋を作り...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...箱根竹を矯(た)めて円蓋(えんがい)を作り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...煉瓦造りの本屋に円蓋をそばだたせ...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...一つの途方もなく大きな円蓋(ドーム)だ...
中島敦 「光と風と夢」
...名残りの円蓋(えんがい)で数珠(じゅず)かけ鳩(ばと)が...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...それ自身が巻き上げる煙の円蓋に反映して地表を照らし...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...砲塔の円蓋を排して現われたのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...これぞアルプスの大伽藍(だいがらん)モン・ブランの円蓋(えんがい)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ミューレの平場(プラトオ)へ届こうとするころ『グーテの円蓋(ドオム)』の頂きに...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それから間もなくフランスへ帰ったものと見てよいから巴里の旧廃兵院(デ・ザンウァリート)の大円蓋の下...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...昇降場の磨硝子の円蓋(ドーム)には水蒸気が白くたち罩め...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...されど海の蛍が灯りとなりそこここの円塔をそっと照らし上げる――ほのかな灯が頂塔へとふうわっと円蓋へと――尖塔へと――王の間(ま)へと――寺院へと――廃都然した城壁へと――蔦の彫刻と石の花のある久しく忘れられた影なす憩いの場へと――そしてあまたの見事な神殿へと...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...蒼天は円蓋(えんがい)の如し陸地...
吉川英治 「三国志」
...中央には美しい円蓋の下に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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