...彼と円満具足な結婚をするつもりです...
...両チームは試合後、円満具足な和解を果たした...
...卒業後も友情を保ち、円満具足な人生を歩んでいる...
...会社を円満具足な形で後継者に引き渡すことができた...
...長年の骨肉の争いがあったが、ついに円満具足な形で解決された...
...円満具足したゲエテの僕等を行動に駆りやらないことに満腔(まんかう)の不平を洩らしてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...太陽が永久に消燼してしまうということは円満具足の神の本性に矛盾すると思われるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...勝利の山に燦然と晴朗の日月を飾帯(しよくたい)し円満具足(えんまんぐそく)の己れを持(じ)した青い時から...
上里春生 「傾ける殿堂」
...もし失明以前を知っていたら失明後の顔が不完全なものに見えたろうけれども幸い彼は彼女の容貌に何一つ不足なものを感じなかった最初から円満具足した顔に見えた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その一つ一つがみごと円満具足の肉体であった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...それが円満具足(えんまんぐそく)のかぎりなのだろうかと...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかし自分が電車で巡り合った老子の虚無は円満具足を意味する虚無であって...
寺田寅彦 「変った話」
...何一つレコードを持たないような円満具足の理想国はどこかにないものかと考えることもある...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...円満具足の美があって...
豊島与志雄著 「球体派」
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