...却って不円満な家庭の人から講釈いわるるような...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...円満ないつもの彼の顔がひとつの憤りの表現だけでゆがんだように見られたが...
上田広 「指導物語」
...円満なる信教自由を得...
大隈重信 「日本の文明」
...肉体精神共に円満なる発達を要するにかくの如きものが到底今日の文明を伝えて...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...吾人は寧(むし)ろ円満なる客観詩を得んと欲するの余りに...
綱島梁川 「国民性と文学」
...人情の円満なる進歩を主宰する上帝の摂理を仰望する活信を以て横溢(おういつ)するに比す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...欧洲立憲制との円満なる調和を実現すること是れなりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...――しかもかかる憐(あわ)れな連中がいかにも冷静で円満な音楽家だと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランス人とは円満な社交的な寛大な自由好きな民衆だと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...円満な家庭のさまや無邪気な子供の生活を描(うつ)した英語の読本...
永井荷風 「一月一日」
...円満な好侶伴(こうりょはん)であった...
夏目漱石 「行人」
...中野君は鷹揚(おうよう)な、円満な、趣味に富んだ秀才である...
夏目漱石 「野分」
...円満なる地球には東も西もなかったが...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...「あの顔こわくない?」名の通り円満なおまるちゃんは首を振って笑っていた...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...)こうして寝ているところは円満な御夫婦である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...発して戸外の働きに現われて公徳の美を円満ならしむるものなり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...昔のまゝな円満な微笑を湛えて...
牧野信一 「鱗雲」
...フロウレンスにはまだ電気の発見のない時代の純粋物理学の厳密さをもって設計された円満な精緻さがあった...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
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