...そしてわし達は最も円満な調和を楽しんでゆく事が出来たのである...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...肉体精神共に円満なる発達を要するにかくの如きものが到底今日の文明を伝えて...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...福沢先生の晩年に於ては実に円満なる温和なる...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...お書斎での御生活はあるいはあの円満な社交とはきり離されておられるのかも知れません...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「最初の印象」
...あの福徳円満な家主さんも...
高田保 「貸家を探す話」
...円満な家庭とは君らのそれであらう(不幸な家庭とは私のそれであるやうに)...
種田山頭火 「其中日記」
...円満な家庭であったから...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...比類稀なほど円満な湖水である...
豊島与志雄 「故郷」
...円満なる大海の水を...
中里介山 「大菩薩峠」
...「その坊主にさっき逢(あ)いましたよ」と地震に揺(ゆ)れた池の水のように円満な動き方をして見せる...
夏目漱石 「草枕」
...円満な好侶伴(こうりょはん)であった...
夏目漱石 「行人」
...はじめて円満なる人格を作り上げる...
新渡戸稲造 「自警録」
...五十二三の名前の通り福徳円満な顔です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...円満な写真が新聞に載っていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...必ずこの夫婦の徳義を修めて幸福円満なりしことならんと信ずるのみ...
福沢諭吉 「日本男子論」
...円満な幸福を持っていられる方だが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その後は至って円満なので...
吉川英治 「剣の四君子」
...また両家の円満な提携(ていけい)こそ...
吉川英治 「新書太閤記」
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