...円満ないつもの彼の顔がひとつの憤りの表現だけでゆがんだように見られたが...
上田広 「指導物語」
...円満な顔つきの上に福徳の微笑をたゝへながら...
高田保 「貸家を探す話」
...あの福徳円満な家主さんも...
高田保 「貸家を探す話」
...にこにこした円満な顔には...
田山花袋 「田舎教師」
...「ノーリスさんが円満なる友情と題する詩の美しい写本を持っていられましたが...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...閣下は清浄円満なる晩節を保全し得て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...球形は最も円満なものの象徴だ...
豊島与志雄 「二つの途」
...円満な良識をもつ監督を立てたいものだ...
永井隆 「この子を残して」
...いずれも円満な良識をもつとは言われない...
永井隆 「この子を残して」
...円満な好侶伴(こうりょはん)であった...
夏目漱石 「行人」
...人間の性質のもと円満なりしものが今日の如く一方に偏するに至った説明としては教訓多き物語である...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...円満なる地球には東も西もなかったが...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...温室のメロンのような円満な日日を送っているふうだったが...
久生十蘭 「蝶の絵」
...常に円満な微笑を湛へた呑気さうな山番は...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...且つ発育円満なる少年に有り勝ちの特徴として事件発生前より...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その後は至って円満なので...
吉川英治 「剣の四君子」
...また決して六十や七十の老熟円満な人物の試合ぶりとも見えないのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...暖かき円満なる家庭を有するものは人生に幾分の同情を有し悲哀の興趣を味わい自己を自覚せる人である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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