...という円満な家庭になっているんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...円満なる信教自由を得...
大隈重信 「日本の文明」
...にこにこした円満な顔には...
田山花袋 「田舎教師」
...閣下は清浄円満なる晩節を保全し得て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...――しかもかかる憐(あわ)れな連中がいかにも冷静で円満な音楽家だと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランス人とは円満な社交的な寛大な自由好きな民衆だと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...円満な平凡な現代婦人らしかった...
豊島与志雄 「小説中の女」
...円満な家庭のさまや無邪気な子供の生活を描(うつ)した英語の読本...
永井荷風 「一月一日」
...いずれも円満な良識をもつとは言われない...
永井隆 「この子を残して」
...「その坊主にさっき逢(あ)いましたよ」と地震に揺(ゆ)れた池の水のように円満な動き方をして見せる...
夏目漱石 「草枕」
...人間の性質のもと円満なりしものが今日の如く一方に偏するに至った説明としては教訓多き物語である...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...)こうして寝ているところは円満な御夫婦である...
林芙美子 「新版 放浪記」
...円満な写真が大きく新聞に載っていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「御円満なのでしょう?」田部はぷうと煙を吹きながら...
林芙美子 「晩菊」
...私も二人を信頼して円満な交際が続いてゐます...
牧野信一 「満里子のこと」
...且つ発育円満なる少年に有り勝ちの特徴として事件発生前より...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...また両家の円満な提携(ていけい)こそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人に円満な解決を頼むとか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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