...…………29ユダ後代はいつかユダの上にも悪の円光を輝かせてゐる...
芥川龍之介 「西方の人」
...実際川ばたの枝垂(しだ)れ柳(やなぎ)の下(した)に乳(ち)のみ児を抱(だ)いている妻の姿は円光(えんこう)を負っているといわなければならぬ...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...実はお君さんの芸術的感激が円光を頂(いただ)かせた田中君である...
芥川龍之介 「葱」
...みちの上に落ちた円光は徐ろに大きい懐中時計になる...
芥川龍之介 「誘惑」
...けれども円光(ゑんくわう)がございますから...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...と次々に円光の中に入って行った...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...しばらくの間、その円光の中に、怪人の足がバタバタともがいていたが、やがて、それも天井の穴へ消えてしまった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...蝋燭の赤茶けた円光の中の照子が...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...いま円光の中に現われたものとの...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...マリヤの円光を現実に見た夜もあったのです...
太宰治 「人間失格」
...町の周囲に遠い円光の形をしてる青い丘陵の幾筋...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...緑の帽を頭にかぶり円光を額にいただいてるひとりの男が立っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして、低い声で「東方阿(あしゅく)如来、金剛忿怒尊、赤身大力明王、穢迹(えじゃく)忿怒明王、月輪中に、結跏趺坐(けっかふざ)して、円光魏々、悪神を摧滅す...
直木三十五 「南国太平記」
...円光山(えんこうざん)満行寺(まんぎょうじ)住職釈良乗(しゃくりょうじょう)書...
永井荷風 「榎物語」
...そうこうしているうちに向方(むこう)の円光の中には様々な人影が次第に増して来て...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...すきっとした金いろの円光をいただいて...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...獲物を捕る動作を赤赤と照す篝火の円光を眼にすると...
横光利一 「鵜飼」
...……その円光の中に五百の化仏(けぶつ)あり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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