...円光の如く懸つてゐる...
芥川龍之介 「地獄変」
...唯この「包容力の大きい」と云ふことは古来の詩人を評価する上に余り重大視されてゐはしないであらうか? ボオドレエルやラムボオを大詩人とする一群はユウゴオの上に円光をかけない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...且又今人も無邪気なる英雄崇拝の的になるものは大抵彼等の頭の上に架空の円光を頂いてゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...いずれも彼自身の愛の円光に...
芥川龍之介 「路上」
...懐中電燈のおぼろげな円光の中に浮び上った畸形児のすました顔は...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...探照燈の円光をはずれ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼らはもはや円光をいただいてしか現われなかった)――クリストフはまた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...金箔(きんぱく)をかぶせた木材の大きな円光の輻(や)の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その姿はあたかも円光に包まれてるかと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...弘法大師(こうぼうだいし)と円光大師(えんこうだいし)と日蓮祖師(にちれんそし)と鬼子母神(きしぼじん)との四つのお堂があり...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...ぼうと、カサをかぶって霞み、円光のような、うすい七色の虹が美しい...
火野葦平 「花と龍」
...すきっとした金いろの円光をいただいて...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...黄金(きん)の円光をもった電気栗鼠(でんきりす)が可愛(かわい)い顔をその中からちらちらのぞいているだけでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...提灯の紅の円光の中をほのかな光りに染りつつ遊泳した...
横光利一 「旅愁」
...円光に染って休んでいるようで愉しく...
横光利一 「旅愁」
...誰も円光は見えないよ...
横光利一 「旅愁」
...……そこで和尚の肩相はいかにと、常々、見ておると、円光のごとく、まろい、やわらかいものじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……その円光の中に五百の化仏(けぶつ)あり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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