...折しも円らかなる月のさし出づるころで都にある夫を想いながら空の一角を仰いで月を見...
上村松園 「砧」
...「どこかで見たような人だが……」僕は円らな頭をもった秀蓮尼を眺めたのだったが...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...庵主の円らかな頭は見えず...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...すくなくとも五六万円らしい...
海野十三 「脳の中の麗人」
...円らな瞳をした少年達が...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...円らな眼、紅い頬の村々の少年と少女の手に、よい本が送られて、たがいにひっつきあって喰い入るように読みあっている姿を、確実な幻として描くことができることは、深い楽しさである...
中井正一 「図書館法の成立」
...彼は何時も円らな眼を...
牧野信一 「熱い風」
...明るく悩みなく一途に何かを見透してゐる――そんな風に円らに光つてゐるのだ...
牧野信一 「鱗雲」
...視線は決して私から離すことなく円らにうつとりとさせたまゝ「もう何年も何年も前から...
牧野信一 「心象風景」
...空を仰いで頬笑んだ彼女の円らな瞳が...
牧野信一 「籔のほとり」
...母上との間を又元の円らかさに返したとて...
宮本百合子 「傾く日」
...料理人や河野道円らの処置については...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
便利!手書き漢字入力検索