...自分は現在蟇口(がまぐち)に二三円しかなかったから...
芥川龍之介 「子供の病気」
...じつは買う時は八十円したんだがね...
犬田卯 「競馬」
...平尾氏はその当時記者生活の月収が四十円か四十五円しかなかつたなかで...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...「十円しか無いんだからね...
太宰治 「人間失格」
...僅かに六十円しかないので...
豊島与志雄 「悪夢」
...月末には五円しか金を払わなかった...
豊島与志雄 「変な男」
...矢張り十円しか出さない(だから...
直木三十五 「大阪を歩く」
...三か月めには七円しかこなかった...
夏目漱石 「手紙」
...もう二三円しか残っていなかったけれども...
林芙美子 「帯広まで」
...百円しか表から呉れぬ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何と三十何円しか貰はなかった由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...最高二百円しか貰へないとは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう四千円しか残ってゐない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...妻のハンドバツグには二円しか入つてゐなかつたわけである...
牧野信一 「競馬の日」
...百五十円しか貰えない...
宮本百合子 「幸福について」
...よ? 兄さんはズーッと百円しか内に入れてないねえ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...五百円しかしない金魚なんです...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...象一頭の価格は六千円して居るから大(たい)した獲物である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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