...円い透硝子(すきがらす)の笠のかかった...
泉鏡花 「婦系図」
...五メートルほどゆくとそこに円い鉄壁があって...
海野十三 「流線間諜」
...早速緑色のテープを巻いた小さな円い花環の藁台(わらだい)へ...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...紅熟した南瓜のように円い大きなものを見て...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...細長い先の円い指を吊していた...
豊島与志雄 「足」
...で私の席は何時も奥の円い卓子にきまっていた...
豊島与志雄 「蠱惑」
...きつく握りしめたまん円い手...
豊島与志雄 「裸木」
...高さ二尺ばかりの円い壺で...
豊島与志雄 「碑文」
...円い自然石が据っていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...円い頭をぐるぐる撫(な)でた...
夏目漱石 「それから」
...円い帽子入れに風鈴を詰めて貰って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...三円いくらのつり銭とたらいをくれて一寸ドキッとしたね...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一寸頭を上げると円い窓の向うに大きな波のしぶきが飛んでいる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...保証金が二万円いるというので...
久生十蘭 「あなたも私も」
...まるで小さな円い空が見えるだけ...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...まん円い大将に笑われるぞ...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...数個の円い光り物が...
武者金吉 「地震なまず」
...円いなめらかさを持っているのは...
室生犀星 「野に臥す者」
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