...」と円い膝に、揉(も)み込むばかり手を据えた...
泉鏡花 「絵本の春」
...顔の円い子供だった...
橘外男 「逗子物語」
...巌畳(がんじょう)な支那の中年男が、酸漿(ほおずき)のしぼんだようなものを何本となく藁束(わらたば)に刺したのを肩へ担いで、欠伸(あくび)みたいに大きくゆっくり口を開けるたんびに、円い太い声が、心もち震(ふる)えて長閑(のどか)に吐き出されるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...奇怪な髯をもった円い頭が地の中の穴から急に現われたりした...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...円い背を少し斜に外の方へ向け...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...そう言われて見れば見るほど円いものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...提灯を左に持って、杖槍を右にかい込んで、その円い目を、武士たるものの身のまわりへピタリとつけて、やや遠くから廻り込むようにして過ぎようとするのを、武士たるものはじっと立ってながめている...
中里介山 「大菩薩峠」
...話は前の地球は円いという話に戻るが...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...赤い円いあざのついた子供が生れるのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...その実の円い者を草竜珠といい...
牧野富太郎 「植物記」
...その柱のやうになった水は見えなくなり大きな鮭や鱒がきらっきらっと白く腹を光らせて空中に抛り出されて円い輪を描いてまた水に落ちました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...ひとから見ればちっとも分らないどころか全く円いという事情故...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金高にすると四円いくらのものが三円いくらであって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この間うちはキャベジが一ヶ一円いくらかで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...円い焼物の状差しをさがして受領書見たところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朝小さい円い型にはめた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...白く円い形の光り物があったと言う(嘉永七年甲寅地震海翻之記)...
武者金吉 「地震なまず」
...前へおんぶするわ」円いきょとんとした眼つきが如何にもとり澄ましているので...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
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