...地球は円いと云ふことさへ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...すぺりと円い禿頭(はげあたま)の...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...蓑虫がひょくりひょくりと円い頭をふり立てているのも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まん円い大きな月が静かにちぎれ雲の上で踊つてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...またそのあとの新土(あらつち)の円い小さな輪は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...上に円い枠(わく)のついた三本脚の黒塗の台に...
鷹野つぎ 「虫干し」
...まんなかの円い峯は...
太宰治 「猿ヶ島」
...みんな円い赤ぐろい顔をして...
谷譲次 「踊る地平線」
...そこには大きな、円い、布袋腹の栗籠が幾つもあって、陽気な老紳士の胴衣のような恰好をしながら、戸口の所にぐったりと凭れているのもあれば、中気に罹ったように膨れ過ぎて往来へごろごろ転がり出しているのもあった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...恒雄はその心持ち円い眉をあげて火鉢の炭火に見入っていた...
豊島与志雄 「囚われ」
...まん円い眼付でつめ寄ってきた...
豊島与志雄 「人の国」
...指先の円い扁平なところで...
豊島与志雄 「守宮」
...円い眼を視張つて顎を撫でながらテルヨさんのあとをのし/\と歩き出したところだつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...その瓜は円いものを横に半分に截った形で...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...葉は葉柄を具(そな)え角ばった歯縁ある円い形を呈し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...(六)円い光り物が浪と共に進んで来たと言うのはきわめて奇怪な現象であって...
武者金吉 「地震なまず」
...円い硝子(がらす)の明りが点(とも)してある...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その円い滑らかな肩の美しさ...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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