...円い透硝子(すきがらす)の笠のかかった...
泉鏡花 「婦系図」
...大きな円い穴があきかかっている...
海野十三 「火星兵団」
...ひくい青い立ち木にかこまれた円い池があります...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...頭の円い小坊主だけは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
......
竹内浩三 「十二ヶ月」
...透明な深い水底ででもあるかのよう……円い月がぎらぎら輝いて見えた...
豊島与志雄 「月明」
...どこかへ……まん円いものが転っていって見えなくなっていた...
豊島与志雄 「童貞」
...そして円い自然石だけが...
豊島与志雄 「古井戸」
...顱頂(ろちょう)の極めてまん円(まる)な所(誰だって大体は円いに違いないが...
中島敦 「斗南先生」
...地球が円いという話は...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...屈曲(くっきょく)さえあれば円いというも...
新渡戸稲造 「自警録」
...裸にはなりつけているお前じゃ無いか」円い肩からふくやかな乳へかけて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...円い太洋の中心点から少しでも...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...その枝(えだ)には熟してまっ赤に光る円い実がいっぱい...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...前へおんぶするわ」円いきょとんとした眼つきが如何にもとり澄ましているので...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...すべての円い器物を造っていた...
柳田國男 「和州地名談」
...円い柱の大伽藍を背負ふ様に少し屈(かゞ)んで...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この円い線を描いていたのか――と初めて今...
吉川英治 「宮本武蔵」
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