...水にすれすれに円を画いて五...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...天井に三つの黄色い円窓があいて...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...遂(つい)に千五百円を投げ出して...
海野十三 「蠅」
...集まつた鼠のことごとくが何のために呼び出されたのか一向気がつかないふりに、ほがらかな容子を見せてゐるなかに、たつた一つ打萎れて、背を円く、鼻先を地びたにおしつけたまま、身動き一つしない鼠がゐるので、道士の衣を噛み破つたのが、どのいたづらもののせゐであるかがすぐ判つたといふことだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...私は必然的に菱形は円に内接すると認めねばならないであろうが...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...彼女が必要とする十万円の金を僕は出してやった...
豊島与志雄 「好人物」
...愛人への贈物としては、確に、ダイヤの小さいのよりも、甚だ、適当している)「下に送る所がありますから、下へ行って下さい」私は、その「下」が、何処にあるのか知らないし、三円で、そんな手数のかかるのは、面倒だから、黙って、立去った...
直木三十五 「大阪を歩く」
...国には二百円も送ってやり「あッ!」と云う両親の声が東京まできこえて来たような気がした...
林芙美子 「落合町山川記」
...わしの義務は主人公を大団円に終わらせることじゃ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...生活資金の二百円削減は...
宮本百合子 「一票の教訓」
...僕は四年前の春寒いころに松屋の屋上で支払つた二十円の金を思ひ出し...
室生犀星 「鉄の死」
...浅草の六区界隈の地代は一坪で三四十円は間違いなく取られるので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...きらきらと光る円顔...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...売りに来た品物なの」「なるほど」「二千円……はあると言うのよ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ところがここの陣々にある阿曾(あそ)、名越、大仏、佐介、金沢、塩田などの諸将はみな北条の一族やら譜代大名(ふだいだいみょう)なので、ともすれば、「なにを、円喜の子が」と、その軍令なども軽んじられる風だった...
吉川英治 「私本太平記」
...ふいに江州一円に蜂起(ほうき)しては? また伊勢の後ろに起っては?」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...南無阿弥陀仏を一音にとなえ奉る日のあることを!」「笑わすな!」弁円が...
吉川英治 「親鸞」
...百円といえば浮沈にかかわる金であったかもしれないのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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