...こんな押し問答の結果葉子はとうとう正井に三百円ほどの金をむざむざとせびり取られてしまった...
有島武郎 「或る女」
...「僕だって社からは十五円しか貰(もら)わないよ」というのが定(きま)った挨拶であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...なにしろ二十センチそこそこの円形(まるがた)で...
海野十三 「俘囚」
...庭園の中心を占めた不規則な楕円形(だえんけい)の池である...
江戸川乱歩 「影男」
...仲買人9・25(夕)堂島(だうじま)の仲買人曾我某氏がいつぞや帝国飛行協会に一万円を寄附した事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...その月末は五十円ほどの家賃で済んだ...
高田保 「貸家を探す話」
...これは荘司が二十何万円とかを鉄道省に寄付して...
高浜虚子 「丸の内」
...三十円に近い金が這入つてゐた...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...年収約二万から二万五千円を下らないのが普通だ――税務所の調べみたいになっちまったが...
谷譲次 「踊る地平線」
...まだ千円ちかくありますやろ」彼女は...
近松秋江 「狂乱」
...それであって給料はたった八円...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...十一円五十銭であるが...
直木三十五 「死までを語る」
...円い月は形が大分(だいぶ)小(ちいさ)くなって光が蒼(あお)く澄んで...
永井荷風 「すみだ川」
...十何億円の予算の論拠として...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...渡辺と二人で五円やる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...品川のあたりで円タクを漸くつかまへて帰ったのは四時...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...円座(わろうだ)でも拝借して...
堀辰雄 「ほととぎす」
...忠円から?」一ときは...
吉川英治 「私本太平記」
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