...円いと一図に信じてゐるのに過ぎない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...程もあろうに八百円の「慰労金」まで...
犬田卯 「瘤」
...明らかに年二百円の損失であった...
犬田卯 「瘤」
...その白い円いものは法被(はっぴ)の上の染め抜きで...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...大団円その直後、事態はきゅうに重大となった...
海野十三 「怪星ガン」
...円盤のゆくえを見さだめることをおもいつき...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...円(まる)まつちい娘の首根つこを抱いたと思ふと...
薄田泣菫 「茶話」
...女のような円い白い手が...
太宰治 「春の盗賊」
...月々今の六十三円が這入るとすると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ひどく不機嫌になつた時にはこの円味が消えてしまひ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...人間の身体はよくしたもので、これを比喩で云えば、需要供給の関係が自然と調和がとれるように出来ていて、資本の蓄積だの生産の過剰などということは、起らないようになっており、必要なだけの生産と必要なだけの消費とが、円滑に行われて、余計なものは単に通過させられるにすぎない...
豊島与志雄 「立枯れ」
...二十円の金つくりは出来かねると母はしょげている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...もらい――弐円四拾銭...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...床の中で柳への手紙を書き、三百円封入する、明日道子が見舞に行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二千三百何円アガった由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それ等にはそれぞれ「シャルルマーニュの体操場」「ラ・マンチアの図書室」「P・R・B(プレ・ラファエレ・ブラザフッド)のアトリエ」「イデアの楯」「円卓の館(やかた)」その他の名称の下に...
牧野信一 「ゼーロン」
...重複した袴田の記録は半額をふたんするのでしょう? では残額八二・六六銭のうちから二十円五十七銭引いたもの六二・〇九銭支払えばよろしいわけでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...百円でたりると思うかね...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
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