...家族だけ寄つた内輪では胸襟を開く...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...内輪では何ぞ外に呼びようあるやろ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...内輪であった彼女の性格も一変していた...
徳田秋声 「縮図」
...内輪でみんなにひきあはせる夜を待ちませうと云ふことにまで到つて...
林芙美子 「婚期」
...津田・西野等内輪で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...内輪で話だけ定(き)めようということだった...
山本周五郎 「はたし状」
...聴き手はほんの内輪で...
山本笑月 「明治世相百話」
...極(ご)く内輪でお菓子とお茶ばかりの御法事が老先生のお室(へや)であった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...若先生の御法事はごく内輪で済まされていて...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...谷山家の内輪で真剣に進められる事になりました...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...内輪では度々見ている老母も妻も...
吉川英治 「新書太閤記」
...外観ばかりが、豪奢(ごうしゃ)で絢爛(けんらん)で、内輪では、領民に苛税を加えたり、富豪から冥加金(みょうがきん)を借り上げたり、そのやり繰り算段や、社交に賢い家来が(あれは、忠義者)と、主人に愛されている時世なのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...さらに大審院にまで持ってゆくという意地と金ずくみたいな長期の係争を内輪で続けていたのだった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...内輪ではそういう旧藩士の暮しのしきたりみたいな風習を...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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