...」内蔵助は、いつに似合わない、滑(なめらか)な調子で、こう云った...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...そこへ当時の内蔵助の風俗が...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...内蔵助はお軽をこよなく愛した...
上村松園 「軽女」
...内蔵助は立って、二人のあいだへ割って入ろうとした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...霜鬢(そうびん)白き斎藤内蔵助(くらのすけ)の面(おもて)...
吉川英治 「新書太閤記」
...内蔵助から一同へ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...人間はいる筈だ)内蔵助はこう見ている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...内蔵助は三名の眼のうちに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あわてて、笠を追おうとしたが、内蔵助の眼が、男の額(ひたい)を射ると、ついと背を向けて、彼方(むこう)へ行く振りを見せた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それに、内蔵助自身が、普請好きとみえ、木口(きぐち)の好(この)み、仕事のやかましさ、職人共が弱っている程、がっしりと、土台から金をかけている』『ふウむ……それほどに』『若い手輩(てあい)の――例えば不破(ふわ)数右衛門、武林唯七などの躍起組(やっきぐみ)が――近頃、大石に対して疎遠(そえん)になりだしたのは、あの普請場を見てからだ、他(ほか)にも、大石の肚を、疑っている者が多い』『その点だな、仲間割れの因(もと)は』『時期のこともある』『時期とは』『すぐ、事を挙げようという組と、大石を取り巻いて、煮え切らないでいる仲間と』『ウム、それもあるな、――しかし、いったい内蔵助自身の本心は、貴公の見込みで、何う思う』『七分三分か』『どっちへ』『考えてみろ、内蔵助だって人間だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お船頭さん、よく抑(おさ)えていて下さいよ』両方の腕を援(たす)けられて、内蔵助は、やっと陸(おか)へ上って行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――赤穂表の御一周忌にはお出でなされたのでござるか』『行った』と、内蔵助は、首を垂れて、『華岳寺でな、いと、盛大な御供養(ごくよう)であった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...内蔵助は正体のない様子に見えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――多分はこんな事じゃろうと思っていたが、余りにも、馬鹿げておる』『本来は、内蔵助殿が、連判の全員をお招きされて、斯(か)くかくと、経緯(いきさつ)をお話しあった上で、一言、御自身の不徳と詫びて下されればよいのだが、円山の会議の折も、人は集まらぬし、又大石殿も、今では方々(かたがた)に会う事も、どうも面目なげに窺(うかが)われるので……』『お帰りの上は、大夫に伝えて下されい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――石橋を叩いて渡るほど大事の上にも大事を取る内蔵助は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『よしっ』内蔵助のそばへ寄って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...細川家へ預けられた面々は、内蔵助以下、吉田忠左衛門、原、間(はざま)、片岡、小野寺、堀部老人などの十七名で、その中に主税は交じっていなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...内蔵助殿という人物は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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