...だけれど山内様(さん)は別に大詩人でもないぢやありませんか!』『それは別問題だ...
石川啄木 「鳥影」
...さいぜんから二人の口に上る甚内様というのは何物か...
中里介山 「大菩薩峠」
...山の上では、甚内様、永護霊神様といい、ここでは鳥越の甚内様と言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを鳥越の甚内様へ持って行って納めるということには...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人が今いう甚内様の社があるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...神に祀(まつ)られるほどの甚内様とは何人ぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人のいう、甚内様、永護様という変態な神様の縁起(えんぎ)は、大よそこういったようなもので、二人は例の伯耆の安綱を坊主持ちにして、高尾の山の飯綱の社から、浅草鳥越まで行く間に、その名刀の処分をきめようとするのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきの百蔵は、それを聞きながら、ふと万燈の表を見ると筆太に、「清澄の茂太郎」と書いてある右の方へ持って行って、「両国橋女軽業大一座」とあったから、ちょっと妙な気持になっていると、七兵衛が、「百、ありゃ、お前の女房がやってるらしいぜ」「そうだなあ」がんりきも、なんだか、ムズがゆいような面(かお)つきで万燈をながめていると七兵衛が、「甚内様は、後廻しにして、両国へ行ってみようか」「そうよなあ」「久しぶりで会ってやりたかろう」「そういうわけでもねえのだが、あいつがこうやって、俺の方に渡りをつけずに、花々しいことをやり出したとすると、ちっとばかり腑に落ちねえところがあるんだ」「だって、札附きの無宿者のあとを追蒐(おっか)けて、いちいち相談をするというわけにもいかなかろうじゃねえか」「そりゃそうだが、あいつの器量で、これだけのことをやり出したとすると、後立てがあるに違えねえ、あいつに相当の金を出してやろうという後立ては、まんざら色気のねえ奴とも思われねえんだ、そうだとすりゃ、どういう心持で、あいつがその御厚意を受けたか、その辺がちっと聞きものだ」「こいつは、ちっとばかり嫉(や)ける」がんりきがムズがゆい面をしていると、七兵衛があざ笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...甚内様へ納める代りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...粂の平内様のお堂の前へ立って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平内様の堂の格子から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凡(すべて)令内様令郎二位へ宜奉願上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...当所は先年益田河内様御田屋御坐候事(以上)...
柳田國男 「地名の研究」
...すなわち御宮内様が正しいなどといっているのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...このあばたの七内様にはちっともないからだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「――で、七内様は、何しに来てるんですか」「指図役だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...七内様からは、流言(りゅうげん)を放てとも、何を探れとも、吩咐(いいつ)かっておりませんが」「多分、汝(われ)は、迅(はし)こくて小粒だから、大風の晩に、火でも放(つ)ける役の方に置いてあるのだろう」「ははあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...石町の垣見佐内様と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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