...松井に内々にて愛国生命保険会社と千円の保険契約をなしおりしかば...
井上円了 「おばけの正体」
...内々にお支度ありて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...内々に話をしたいから――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...更に近処の烟草屋で内々にきいて見れば...
永井荷風 「桑中喜語」
...そうして、記録所、決断所を置かれたけれども、近臣は好きなときに、内々に、非を申し立てたために、みことのりは朝に変じ、夕に改まり、そのために人びとの浮き沈みは、手のひらをかえすような激しさであった...
蜷川新 「天皇」
...問題の性質上この事件は極(ご)く内々に始末をつけなければならない...
野村胡堂 「女記者の役割」
...――御用は何でございませう」「内々にお願ひ申上度いことがございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々にするがいいと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内々にするがいゝと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この事だけは内々にして下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御檢屍も内々に願ふ術(て)もあるでせうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々に此方(こつち)の用をたして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...力(つと)めて内々にその方法を講じたようだが...
柳田国男 「山の人生」
...――そんな点も心をおちつかせていなかったろうし、内々には、大塔ノ宮のすすめもあったかと思われぬこともない...
吉川英治 「私本太平記」
...内々には政治の面にも...
吉川英治 「私本太平記」
...かねて父皇にも内々には...
吉川英治 「私本太平記」
...ところで、信長、秀吉からは、将来もあらゆる計策や利をもって、内々に、御身方(おんみがた)まで味方に引き入れんと手をくだくに相違あるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...召されて将軍家から内々に秘命をうけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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