...右内々に懇々と親しく御はなし可申上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あたしは呉王廟の神様から内々に言いつけられていたのです...
太宰治 「竹青」
...内々にお支度ありて...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...而も内々にということで云いつけられたのである...
豊島与志雄 「死の前後」
...内々にお話したいことがあると言ってる人とだけで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更に近処の烟草屋で内々にきいて見れば...
永井荷風 「桑中喜語」
...内々にして置いたから...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そんな関係を内々にして夫婦になれるものかと大いに怒って...
夏目漱石 「創作家の態度」
...(『太平記』にいう、あるいは、内々に訴えて天皇の許しがあれば、決断所にて、論人に理をつけ、又決断所にて、本土安堵を給われば、内々に、その地を別人の恩賞に、された...
蜷川新 「天皇」
...私から聴いた事は内々にしておいて下さい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内々にするがいいと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この事だけは内々にして下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々に好きからに筆を執つて樂んで居るといふのならば餘り駄作は公表せぬが宜(よい)ではないか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...禁止せられて内々にしか使っていなかった...
柳田国男 「故郷七十年」
...力(つと)めて内々にその方法を講じたようだが...
柳田国男 「山の人生」
...「佐々木と申すか」「は」「ちか頃の扱いは、鎌倉の命か、そちの計らいか」「公(おおやけ)でもなく、一存でもございませぬが、内々には、相模入道(高時)どののおゆるしをえております」「公(おおやけ)でなく」「はっ」「……そうか...
吉川英治 「私本太平記」
...内々には政治の面にも...
吉川英治 「私本太平記」
...ところで、信長、秀吉からは、将来もあらゆる計策や利をもって、内々に、御身方(おんみがた)まで味方に引き入れんと手をくだくに相違あるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
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