...「ムシロ内々読マレルヲ覚悟シ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...陣場夫人としてそれもまあ無理のないことかも知れず、幸子も内々、怒っているのではないだろうかと、気が咎(とが)めていたからこそ、そう聞かされて一層はっとしたのではあるが、それにしても丹生夫人は、何で突然あんなことを云い出したのだろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それでもあれは両方の親が内々で手引をしてくれ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...内々ほつとするのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...おとらが内々(ないない)お島の婿にしようと企てているらしい或若い男の兄が...
徳田秋声 「あらくれ」
...内々心にとがめていたやさきであったから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...内々耳に入れておく方がよさそうだ...
豊島与志雄 「死の前後」
...而も内々にということで云いつけられたのである...
豊島与志雄 「死の前後」
...幕になったらばと内々心あてにしていたのである...
夏目漱石 「三四郎」
...又六は私が内々江戸へ歸つて居ることも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人一人に内々(ないない)で訊きたい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺された娘のお美代と内々約束があつたらしいが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々にしてくれるようにと頼まれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若隠居の別戸籍にと内々の相談は極(き)まりたれど...
樋口一葉 「大つごもり」
...内々の綸旨(りんじ)も賜わっておる儀なので」彼の小声はつづいている...
吉川英治 「私本太平記」
...ご注意ください」という内々な諭告(ゆこく)のもとに...
吉川英治 「私本太平記」
...内々毛利方より申し入れて来たことゆえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...尊公(そんこう)が内々その詮議(せんぎ)を仰せつかっているというような話を――」「されば...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??