...内々舌をまいていましたが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...大名共にも内々情をおかけなされ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...内々ほつとするのであつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...金公らの内々の運動というものが隠然として多きをなしているという吹聴でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...内々で御教化をするようにして...
中里介山 「法然行伝」
...(『太平記』にいう、あるいは、内々に訴えて天皇の許しがあれば、決断所にて、論人に理をつけ、又決断所にて、本土安堵を給われば、内々に、その地を別人の恩賞に、された...
蜷川新 「天皇」
...俺はどうもお前(めえ)が忘れられねえ――内々樣子を探ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々の借金もかなり持っているそうだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出立(しゆつたつ)は何日々々(いつ/\)と内々(ない/\)に取(とり)きめけるを...
樋口一葉 「曉月夜」
...極く内々(ないない)の話だが...
二葉亭四迷 「平凡」
...その顔附は内々喜んでゐるといふ風に見えました...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...○内々何を思っているか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...取引所の事情を知り抜いている話ぶりなので……そうして内々で準備をしていると一昨々日(さきおととい)……十一日の朝になって岩形氏がひょっこり遣って来て...
夢野久作 「暗黒公使」
...総督から内々(ないない)で吹き込まれた……というと実に素晴らしい...
夢野久作 「爆弾太平記」
...一呼吸だと意張つては見たものゝ實は内々閉口してゐた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...……あまりに鮮やかなので、不審に思って、内々、取調べてみますと、われわれの手には及ばなかったはずです...
吉川英治 「三国志」
...ちと内々のおはなしですから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...姫(ひめ)も一時(いちじ)は本物(ほんもの)かと思(おも)つて内々(ない/\)心配(しんぱい)しましたが...
和田萬吉 「竹取物語」
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