...右内々に懇々と親しく御はなし可申上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...内々尼御台所の御方に訴申す...
太宰治 「右大臣実朝」
...僕は此(こ)の事件に就いては、しばらく傍観者の立場をとり、内々、真相をスパイするように努めようと思う...
太宰治 「正義と微笑」
...さっきから内々空腹を感じ出していて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...颯子ハ内々婆サンヨリモ予ニ気ガネガアルノデアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...と内々(ない/\)愚痴(ぐち)をこぼしつゝ...
徳冨盧花 「水汲み」
...大留の遊びを余り深入りさせないために惣吉は内々お主婦(かみ)さんから大留につけられているのだ...
豊島与志雄 「少年の死」
...君の叔父さんの内々の補助で...
豊島与志雄 「二つの途」
...内々でいろいろの物を買い調(ととの)えるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...内々(うちうち)の小人数(こにんず)だけで取ろうという歌留多ですからすこぶる静かなものでした...
夏目漱石 「こころ」
...内々(ないない)は怖(こわ)がっていました...
夏目漱石 「私の個人主義」
...内々鐘五郎を怨んでいることは突き止めましたよ」「そんなこともあるだろうが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内々は若い二人の相談相手にまでなつて居た有樣で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々要愼はして居たといふことですよ」「怪しいことゝ言ふと」「旅の女を助けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友には内々(ないない)で種々(いろいろ)と奔走して見たが...
二葉亭四迷 「平凡」
...禁止せられて内々にしか使っていなかった...
柳田国男 「故郷七十年」
...内々の犬は主人達を信用していなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...特別に念を入れた極く内々の手配りで取りかかりたい私の考えじゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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