...内々(ないない)春ちゃんに気があるらしい...
海野十三 「電気看板の神経」
...内々尼御台所の御方に訴申す...
太宰治 「右大臣実朝」
...そして内々私に敵意を抱(いだ)きつつあるのではないか...
谷崎潤一郎 「鍵」
...いつも内々この行事を楽しみにし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私は内々、ナオミがどんな態度を取って西洋人と応対するか、興味を持って待ち受けていましたが、ふだんは己惚(うぬぼ)れの強い彼女も、夫人の前へ出てはさすがにちょっと狼狽(ろうばい)の気味で、夫人が何か一と言二た言云いながら、威厳のある眼元に微笑を含んで手をさし出すと、ナオミは真っ赤な顔をして何も云わずにコソコソと握手をしました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...万事内々で済ますですね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...俺が起き上るのを内々待ち受けていて...
豊島与志雄 「神棚」
...僕が内々気遣ってた通りだ...
豊島与志雄 「碑文」
...それもそのはず、朝廷では外国に対する国力を養うには、是非とも封建を改めて郡県にせねばならぬという、内々の評議で、それが漏れていたから、藩限りに士族を困らせるような改革はせなかったのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...遂に芸者組合より苦情出で内々その筋へ歎願密告せしかば大正五年四月の頃より時の警視総監西久保某といへる人命令を部下の角袖(かくそで)に伝へてどしどし市中の白首を召捕(めしと)りけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...内々で搜した樣子は無かつたらうか」「そんな事もあつたやうで御座います...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々話を進めて居りました――どうしてそんな事が?」三郎兵衛は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内々云(いっ)て来た者があるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「どうぞ」「ちょいと内々ご相談いたしたく――存じまして」きつい眼をした安倍誠之助が唇をふるわせながらそう言った...
本庄陸男 「石狩川」
...その時は内々藩主貞山公にも勧めて...
柳田国男 「雪国の春」
...御内々で金十円也を謝礼用として賜わり...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...かねて内々の御縁談が...
吉川英治 「私本太平記」
...姫(ひめ)も一時(いちじ)は本物(ほんもの)かと思(おも)つて内々(ない/\)心配(しんぱい)しましたが...
和田萬吉 「竹取物語」
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