...おれでも八つ裂きにし兼ねないから...
芥川龍之介 「三つの窓」
...妻子をも養い兼ねる有様では...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...料亭と旅館を兼ねた家であって...
太宰治 「花火」
...この句は「兼六合以開都」と対になっているので...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...來て見ると先づ大きな料理屋兼旅館が並んで居る間にペンキ塗りの安西洋料理屋があつたり...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...米友はついに堪り兼ねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...人目を気兼ねする必要が毛頭あるのでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...そわそわとなって落ちつき兼ねた模様も見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...時勢の方が追いつき兼ねたです...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは背恰好が兼吉と似てゐるといふだけで何の得るところもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつでも手を打ちなさることになつてをります」下女のお兼の話はなか/\よく行屆きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんだことをやり兼ねませんね」「――」「それから」「まだあるかえ」「主人の義理の弟の辰(たつ)之助――店の支配をして居る四十男ですがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...店と居間兼帶の佛間と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私の大難を見るに見兼ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Renan 一派が基督と使徒とを共産主義の宣傳者兼實行者であつたとするのは...
森鴎外 「古い手帳から」
...さすがに堪り兼ねたのである...
山本周五郎 「落ち梅記」
...兼業に怪しい男女を泊めるのが大変多い...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...あんたの前だが、常陸の大掾国香どのといい、羽鳥の良兼、水守の良正など、どれもこれも相当なお人じゃよ」「それは……」貞盛は、赤面した...
吉川英治 「平の将門」
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