...実際思兼尊の言葉は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...先ほどからあなた様を御待ち兼ねでございました...
芥川龍之介 「魔術」
...一切の藝術世界に妥當なる空想を兼有して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...昼夜兼行で働かなければ...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...たまり兼ねて彼が...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...構はん……此方へ――』かう兼家が言ふので...
田山花袋 「道綱の母」
...兼子がはいって来た...
豊島与志雄 「子を奪う」
...人の掛合いや兼合いでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを死物として取扱えば文芸的にはなり兼ねるのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...後に落ち散った結び文を拾って、行先は崇巌院と言うことは解りましたが、若党や草履取を迎えにやっても要領を得ず、堪え兼ねて、三日目には自分で迎えに行って見ましたが、崇巌院の玄関番は、剣もほろろの挨拶で、まるで要領を得させません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...遠出はならぬぞ」「へエ――」泣き出しさうな兼吉を追ひ立てゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...処刑(おしおき)に上るのを見ちゃいられません」「?」兼松の一生懸命さが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たまり兼ねて口を出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの女はそれをやり兼ねない女でした――元治九年に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私もそれでもとは申し兼ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この通り」「――」葉賀井兼齋は押入から手文庫を取出すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしておまえたちが」「それなんですよ」銀太が待兼ねていたように...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...兼は真青になってその骨を引掴(ひっつか)むと危(あぶな)くツンノメリながら...
夢野久作 「難船小僧」
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