...そこが病畜診察所(びょうちくしんさつじょ)兼(けん)薬局(やっきょく)らしい...
伊藤左千夫 「老獣医」
...それは村を貫いて流れてゐるM川の橋の袂にある雑菓店兼水車業の爺の話だ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...兼ねて子息(むすこ)から噂(うはさ)に聞いて居つた身の...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...その晩兼子は長く眠れないでいるらしかった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...兼任してるんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...詩賦だけでは言葉がせますぎて他の種類を兼ねられぬとて分翰と改めたが...
内藤湖南 「支那目録學」
...兼太郎は窓を明けて腰をかけ口に啣(くわ)えた敷島(しきしま)に火をつける事も忘れて...
永井荷風 「雪解」
...たまり兼ねたか船頭が取鎮めかたがたなだめに行ったもののようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お連れの方がお待兼ねになっていらっしゃるようでございます」三十七不破の関守氏とお雪ちゃんがこんなことを話しているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...砧様は我慢がなり兼ねて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...早く言って下さい」群衆は異常な圧迫感に堪え兼ねて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わかり兼ねるだろう...
本庄陸男 「石狩川」
...八公連などが月並の兼題(けんだい)を得て景物取りの句作を為(な)すよりかくいひし者が...
正岡子規 「病牀六尺」
...十年郡奉行、兼寺社奉行、兼大目附、兼収納方吟味掛、兼宮用掛、兼箱掛...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御簾番下馬纏兼被仰付...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...兼(かね)て水戸の香川敬三(かがはけいざう)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...祖先の展墓(てんぼ)を兼ねて...
山本周五郎 「青べか物語」
...兼ねてから隠しておきました青眼先生の眠り薬を取り出して...
夢野久作 「白髪小僧」
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