...今後人類の指導原理――少くとも具眼有識者の指導原理は...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...私は世間に沢山ころがつてゐる具眼者とか批評家が何の為めに...
伊藤野枝 「最近の感想」
...具眼者の間には愚作と認められていた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...かうなつては遠慮も無用と先(まず)は宗匠家元(そうしょういえもと)の心意気にて小説のつくり方いかがとの愚問に対する愚答筆にまかせて書き出すといへどもこれ元より具眼(ぐがん)の士に示さんとするものならず...
永井荷風 「小説作法」
...具眼(ぐがん)の士はみんなそう思っている」「君の家(うち)の先生もそんな考えか」「うちの先生? 先生はわからない」「だって...
夏目漱石 「三四郎」
...聴衆は自分よりも具眼(ぐがん)の士であると...
新渡戸稲造 「自警録」
...其処に川上という具眼者がなくて彼女の今日があったであろうか...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...ところがさすが同地にもやはり具眼の人々があって近来寒桜の苗木を多数用意しだいぶこれを同地に植えたのである...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...そこで新聞社に具眼の人があって...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...具眼の人誰かこの肉中の核を認めざらむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...さすが有力者だけあって具眼の士らしく...
山本周五郎 「季節のない街」
...つまり具眼の士は感服した...
山本周五郎 「寒橋」
...具眼の者から見たら...
吉川英治 「剣難女難」
...「さすがに孫権も具眼(ぐがん)の士(し)である...
吉川英治 「三国志」
...具眼の人物がいないではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...いやたとえ信長を敵とするものでも、具眼の大将は、彼のやり口を見て、いよいよ恐るべきものと観(み)て来たにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...具眼の士でなくとも...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索