...具眼者の間には愚作と認められていた...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...具眼の読書子をして初めて春廼舎以外に二葉亭あるを承認せしめた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...具眼の士はこの論文は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かうなつては遠慮も無用と先(まず)は宗匠家元(そうしょういえもと)の心意気にて小説のつくり方いかがとの愚問に対する愚答筆にまかせて書き出すといへどもこれ元より具眼(ぐがん)の士に示さんとするものならず...
永井荷風 「小説作法」
...聴衆は自分よりも具眼(ぐがん)の士であると...
新渡戸稲造 「自警録」
...ソクラテスは具眼者から先生といわれるほどの尊敬を受けていながら...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...ところがさすが同地にもやはり具眼の人々があって近来寒桜の苗木を多数用意しだいぶこれを同地に植えたのである...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...そこで新聞社に具眼の人があって...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...具眼の人誰かこの肉中の核を認めざらむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...さすが有力者だけあって具眼の士らしく...
山本周五郎 「季節のない街」
...具眼の者から見たら...
吉川英治 「剣難女難」
...具眼(ぐがん)の士(し)一多年軍需相として...
吉川英治 「三国志」
...「さすがに孫権も具眼(ぐがん)の士(し)である...
吉川英治 「三国志」
...具眼の人物がいないではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...時勢は着々この人に次代を築かせてゆくに違いない)具眼の数正はそう観(み)た...
吉川英治 「新書太閤記」
...具眼の士でなくとも...
吉川英治 「新書太閤記」
...すでに谷忠兵衛のごとき具眼(ぐがん)の士(し)があって...
吉川英治 「新書太閤記」
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