...私たち三人は丁度具合よくくだけない中に波の脊を越すことが出来ました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...彼等が見た所具合よく行きそうだと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼等の間に往々にして無政府的――無權力的――共同生活の極めて具合よく行はれてゐる事實を指摘して...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...まことに具合よくするすると絵も思う存分に描けますし...
上村松園 「昔尊く」
...ぼくの研究(けんきゅう)は気もちがいいほど具合よくすすんでいったんだ」ケンプ博士はうなずいた...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...まわりは腰をおろすに具合よく岩がけずられていた...
海野十三 「恐竜島」
...具合よく引っぱり廻され...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...自分たちに具合よくしていつたのだから――」と...
長谷川時雨 「きもの」
...機械(からくり)の亀(かめ)の子(こ)やその他の玩具(おもちゃ)の箱の蓋(ふた)を集めて具合よく敷きこんで...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...その鏡のなかへ具合よく写ってくる壁上にかけた故人の写真を見ては泣いている...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...なるべく具合よく寝ようと思ってチチコフは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いいとおもえば本当に具合よくいっている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...具合よく事件を解決して行つてゐる...
牧野信一 「海浜日誌」
...その飛び来る花粉を具合よくその孔へキャッチするのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...出発の準備をしているうちに具合よく晴れ上がってくれた...
松濤明 「春の遠山入り」
...「さて」とガロフォリは具合よくいすに納(おさ)まって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...具合よく洗い流してくれるというのだから――...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
...郡長の前などをも具合よく繕(つくろ)つて永くその村に勤めさせてゐたものであつた...
若山牧水 「古い村」
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