...具体的な事件は一つも覚えていないが...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...普通この言葉が用いられる場合には何かそこに具体的な「力」というものがあるように了解されている...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...右に述べた様に言語には常に目的及び技術が存在すると云ふことは我々の最も具体的な経験がこれを証明して居るのである...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...いやでももっと具体的な分析にまで行かざるを得ない...
戸坂潤 「科学論」
...それがどんなに具体的な客観的事情を顧慮するように見えても...
戸坂潤 「技術の哲学」
...統計的方法による諸結果は弁証法的認識のための一つの特殊な具体的な材料形態なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一般に直観がもっと具体的な認識にまで発展するのは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...具体的な政治的実践的問題に対して...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...科学は決して具体的な事実に於いて分析を施すことが出来なくなる筈だ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...新聞現象はこの四つの要素の間の具体的な関係に基いて社会的機能を営む一つの社会現象なのである...
戸坂潤 「辞典」
...真の愛の情熱は驚くばかりに具体的なものである...
戸坂潤 「読書法」
...然しそれは具体的な事実を離れて...
豊島与志雄 「理想の女」
...しかしこの全く具体的な死はそれにも拘(かかわ)らず一般的なものである...
三木清 「人生論ノート」
...労働こそ実に具体的なる唯物論を構成する根源である...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...それだけプロレタリア文化の具体的な勝利を意味することなのだ...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...具体的な思案は出なかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その結果我国は漢字漢文の摂取を初めシナ文化の具体的な理解を開始した...
和辻哲郎 「鎖国」
...具体的な一つの現実の姿からではなく多くの現実的の姿から...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??