...おまけにこれ等は装飾的な性質を具えている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...傑作の相貌を具えていた...
太宰治 「虚構の春」
...卒業程度の学力を具えて居たと見え...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...近代文明もまた多方面のはたらきと複雑な要素とを具えている...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...その物はすなわち物質で質量を具えていると云う...
寺田寅彦 「物質とエネルギー」
...フランスの啓蒙主義は全く政治的な実質を具えていたと云わねばならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そして夫々の段階は無論夫々特有な条件を具えている...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...大抵の美徳を具えていて...
豊島与志雄 「小説中の女」
...単に質問の形式を具えた注意に過ぎなかった...
夏目漱石 「明暗」
...どうか教育に志す以上は吾々が教育家たるの資格を具えたい...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...俳人と詩論家の両面を具えていた...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...みなこのように果中にただ雌花のみを具えていて敢て雄花を見ない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...花は禾本類の花の常套を具えて...
牧野富太郎 「植物記」
...これすなわち海蛇で鰻様に横扁(ひらた)き尾を具え海中に限って住むがインド洋太平洋とその近海に限る...
南方熊楠 「十二支考」
...蛇の尾、鵞の足を具え、焔(ほのお)の息を吐き竜に乗りて左右手に旗と矛(ほこ)を持つと(コラン・ド・ブランシー『妖怪辞彙』五板四六頁)、アラビアの古伝にいう、ソロモン王、アスモデウスの印環を奪いこれを囚(とら)う...
南方熊楠 「十二支考」
...都会人の具えた感覚の力の中で...
柳田国男 「雪国の春」
...しかもその由来記はまた別箇の趣を具えていた...
柳田国男 「雪国の春」
...れっきとした見識を具えた男であり...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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