...摩訶不思議な力を身に具えている自分の世間の狭さ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...もしくは事件の進行の間において漸次その意図が形を具えて来たものを...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...それ自身に於て具えているからである*...
戸坂潤 「科学方法論」
...形態を喚起する能力を僅かしか具えていない私は...
豊島与志雄 「形態について」
...鋭い歯を具えていて...
豊島与志雄 「文学以前」
...どんな愉快な面貌を具えていても...
豊島与志雄 「愉快な話」
...各種の宝石を一通り具えてみたくなる...
豊島与志雄 「慾」
...死体陳列の梯子(はしご)を具えた車に乗って行くのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一種重要の気に充(み)ちた形式を具えているのに...
夏目漱石 「永日小品」
...前よりは一層奇抜なその質問は立派に三段論法の形式を具えていた...
夏目漱石 「明暗」
...二人共ねちねちした性質を共通に具えていた...
夏目漱石 「明暗」
...俳人と詩論家の両面を具えていた...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...而も一家の見識を十分に具えていて...
二葉亭四迷 「平凡」
...それは甘味があってしかも生(なま)で食う所がくだものの資格を具えておる...
正岡子規 「くだもの」
...これすなわち海蛇で鰻様に横扁(ひらた)き尾を具え海中に限って住むがインド洋太平洋とその近海に限る...
南方熊楠 「十二支考」
...物に鈎(かか)る端を具えぬから...
南方熊楠 「十二支考」
...神秘の前に無我になりやすい性質を具えていたことを意味し...
柳田国男 「山の人生」
...「美術家であり」「一家の見を具えて」いた仕立屋のことが出てくるし...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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