...其様(そんな)ことあ考へてる隙(ひま)もなかつたなんぞと...
泉鏡花 「海城発電」
...其様(そんな)に心配した程の事は無えでごす...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...其様な悪い情夫(おとこ)の付いていることなんか...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...其様(そん)な詰まらないことで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...初めから其様な気はなかったんだろう...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...また其様(そう)妻に云ったことも一度や二度じゃありません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其様な話を聞いたあとで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それに少しも其様な容子(ようす)も見せず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「光にかぎって其様(そん)な事はありゃしねえよ」...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...母を請じて愉快に食事をして見やう……とよく其様(そんな)事を考へて居ましたが...
永井荷風 「一月一日」
...其様子から物言いまで曾てカッフェーにいた時分...
永井荷風 「申訳」
...其様(そんな)悪戯(いたずら)ばかりして喜んでいる...
二葉亭四迷 「平凡」
...其様(そん)な事に頓着しては居られない...
二葉亭四迷 「平凡」
...其様(そん)な悠長な研究をしてる暇(ひま)はなかったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...其代り其様(そん)な客の帰る所を見ると...
二葉亭四迷 「平凡」
...併し其様なことはモデルに使(つか)ふに何んの故障(こしやう)も差支(さしつかへ)も無い...
三島霜川 「平民の娘」
...日本画にも或る意味でのバーバリスムが入って来ていて(藤田嗣治の田舎芸者のモホー)其様なのも見かけたがまだ外側のものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...仮に其様な手数な事をして置いても...
柳田國男 「書物を愛する道」
便利!手書き漢字入力検索