...お貞さんは其頃永代美知代さんといふ婦人と代々木初臺の小さい家に共同で自炊生活をしてゐたが...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...その高等小學校は私の町と附近の五六ヶ村と共同で出資して作られたものであつて...
太宰治 「思ひ出」
...裏の二軒の家が共同で使っている...
太宰治 「作家の手帖」
...その理由を明らかにしたいと思って十余年前にK君と共同で研究してみたことがあった...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...服部君と共同で「みみずのたはこと」を引受くるに到って君は初志の一半を貫ぬき...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...三田村の「あんな奴と共同で云々」のそのあんな奴に...
中原中也 「夏の夜の話」
...三二愛は主體の他者との生の共同である...
波多野精一 「時と永遠」
...皆かくの如き即ち愛の共同であるか...
波多野精一 「時と永遠」
...かれにおいてはエロースは指導者と被指導者との間に成立つ生の共同であり...
波多野精一 「時と永遠」
...尤もいかなる愛も他者との共同である故...
波多野精一 「時と永遠」
...他者と主體との間柄は徹底的に共同であり從つて内在的である...
波多野精一 「時と永遠」
...このごろ材木商の知人と共同で...
林芙美子 「浮雲」
...裁判所に対して共同でやられることなど...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そこで小森は捕虜手術を佐竹氏と共同で行うことを依頼したという...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...共同で一の果実をなしているものもある...
牧野富太郎 「植物知識」
...いねちゃんの子供らのために共同でかりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを破笠と共同で遣っている有様だった...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...稲刈を共同でして...
横光利一 「夜の靴」
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