...ざッざッざッという軍靴の響きと共に...
太宰治 「未帰還の友に」
...それと共に舟の中もしんとなったが...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...彼女の鬢(びん)の毛と共にかすかに彼の頬(ほお)にさわった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...当然共軛的であらざるを得ないわけなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...又芸術理論をも之に含めると共に...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...と共に、いつからそして又どこからが戦争で、いつから又どこからが常軌の社会秩序であるかの区別も、近代戦に於ては次第にその絶対性を失って来る...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...彼はそれを最上の共和政と呼んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あるいはこれを上から見下(みおろ)す時も共に言うべからざる爽快の感を催(もよお)させる...
永井荷風 「日和下駄」
...照明の變化と共に舞臺の感じがまるで一變するやうに...
中島敦 「かめれおん日記」
...銀河系なぞといふのもあれは女(をなご)共の帯に銀紙を擦(す)りつけたものに過ぎないのぢやぞろぞろと...
中原中也 「星とピエロ」
...彼らは自分と共に一枚の板に彫りつけられた一団の像のように思われた...
夏目漱石 「坑夫」
...(十月×日)詩人は共喰いの共産党だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...または二人共が心を變へたのかと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いろんなリボンがついてるが黒いのは男のだろうと思ってそれを買ってかねて用意の海水着と共に一着し意気揚々と海岸に出た...
森於菟 「放心教授」
...「共に救わるる美」である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...或は誘はれたる者共である...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...共に企策(きさく)して...
吉川英治 「黒田如水」
...赤松以来の共に旧家じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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