...庭(にわ)へ向(む)いた縁(えん)ばな――金魚鉢(きんぎょばち)から六尺(しゃく)ほどのへだたりがあつたが...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...余は六尺褌(ふんどし)を解く...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...どちらも五六尺に及ぶ...
大町桂月 「春の郊外」
...五尺五寸の人間は馬の眼には六尺七寸以上に映ることになる...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...七尺のものを長さ六尺ずつ二つに切り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...家仆れ國滅びて六尺の身おくに處なく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...身の丈は六尺もあろうか...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...六尺の筆を使う意味が少しわかりかけたのである...
寺田寅彦 「自画像」
...例の六尺ゆたかな中尉殿なんか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...木苺といつても六尺もあるのだから手を延して折り曲げねばならぬ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...ハッパ穴が五六尺の高い段の上に穿(く)られても...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...六尺あまりの探さと...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...またジネンジョウに対しては仏掌藷(ツクネイモ)ノ原種ニシテ山野ニ自生シ根形狭長五六尺余ニ至ル者ナリ其需要ハ彼ト大差ナシト雖ドモ品位彼ニ優レリと書いているが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...小児の悪戯等なる事(八月十四日)九十五○「病牀六尺」(七十八)において実感仮感といふ語の定義について疑を述べて置いたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...一つはこれも長さ六尺に及ぶクシである...
柳宗悦 「全羅紀行」
...そのとき、若者たちは、みな、六尺棒や、なかには槍などを持って、番士小屋の前に人垣をつくっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...特に中の一人は六尺を越す背丈で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...六尺ほどの棒杭(ぼうぐい)に打ちつけてくれい」木挽が板をひいて出すと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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