...六地蔵背合(せなかあはせ)の六地蔵(ろくぢざう)としつきともにすみながらついぞ顔(かほ)みたこともない...
竹久夢二 「どんたく」
...合宿傍(わき)の六地蔵の通りで背広を着て...
田中英光 「オリンポスの果実」
...・鴉まつすぐに墓場まできてなく伐られなければならない樹の影の水しづかにも・ひなたの六地蔵どれも首がない・によきによき土筆がなんぼうでもある・つかれて街からもどるそらまめの花・誰か死にさうな鴉がカアとなくばかり・穴から草の芽の空三月三十一日曇后晴...
種田山頭火 「其中日記」
...幼稚園生)六地蔵さんぽかぽか陽がさした・幾山河あてなくあるいて藤の花ざかり・ぼうたんや咲いてゐるのも散つてゐるのも枯れきつて何の若葉かそよいでゐる(家康鎧掛松)・しんこ細工のうらうら鳥がうまれ魚(サカナ)うまれ蔓ばら咲かせてようはやるお医者くわう/\鳴くや屋上の鶴は二羽(松菱デパート)木馬に乗せられて乗つて春風ぼうしよこちよに...
種田山頭火 「旅日記」
...高尾山下浅川附近の古い由緒(ゆいしょ)ある農家の墓地から買って来た六地蔵の一体だと云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一隅にずらりと並んだにこ/\顔の六地蔵(ろくじぞう)や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...六地蔵の方から突然に...
中里介山 「大菩薩峠」
...六地蔵の方へ向けて行くかと思うとそうでなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...六地蔵(ろくじぞう)さんのかげにかくれていました...
新美南吉 「ごん狐」
...そういう折にはいつも観音(かんのん)様とその裏の六地蔵様とにお詣(まい)りするだけで...
堀辰雄 「幼年時代」
...さらにその次の頁には「巣鴨真性寺(江戸六地蔵の一員なり)」として...
正岡容 「巣鴨菊」
...六地蔵堂の松樹に縊れし阿園は...
宮崎湖処子 「空屋」
...毎年七月の二十四日には六地蔵詣りといって...
柳田國男 「日本の伝説」
...それを六地蔵の石の像に塗りつけました...
柳田國男 「日本の伝説」
...六地蔵の移転当時浅草公園内の古碑しらべ浅草観音堂の側にある六地蔵の石灯籠...
山本笑月 「明治世相百話」
...六地蔵さま出世の由来...
山本笑月 「明治世相百話」
...六地蔵の四つ街道の追分が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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