...多分性来の自重心が軽々しく公けにするを欲しなかったのであろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...公けにするツモリはなかったのであるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...併(あわ)せて私の誤解を正してくれた人々の親切をありがたく思う旨(むね)を公けにするのである...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...とう/\その一篇丈(〔だけ〕)を単行本に纏めて公けにする方針に模様がへをした...
夏目漱石 「『心』自序」
...(多くの場合においてはこう一言に纏(まと)められないにもかかわらず)次に乙なる人が出て来てA′と云う作物を公けにする...
夏目漱石 「創作家の態度」
...代助は現今の文学者の公けにする創作のうちにも...
夏目漱石 「それから」
...著者は夫(それ)を単行本として再び世間に公けにする計画をした...
夏目漱石 「『煤煙』の序」
...此(この)意味に於(おい)て著者が前篇丈(だけ)を世に公けにするのは余の賛成する所である...
夏目漱石 「『煤煙』の序」
...福原局長は文部省の意志を公けにするため...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...「復啓二月二十一日付を以て学位授与の儀(ぎ)御辞退相成(あいなり)たき趣(おもむきの)御申出相成(あいなり)候処(そうろうところ)已(すで)に発令済(はつれいずみ)につき今更(いまさら)御辞退の途(みち)もこれなく候間(そうろうあいだ)御了知相成たく大臣の命により別紙学位記(がくいき)御返付(おかえしつけ)かたがたこの段申進(もうしすすめ)候(そうろう)敬具」余もまた余の所見を公けにするため...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...この事件の成行(なりゆき)を公けにすると共に...
夏目漱石 「博士問題の成行」
...この大部(たいぶ)の著作を公けにするに至ったらしい...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...とにかく満腹の同情をこめた作を公けにするつもりです」「それ見たまえ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...此書を公けにするに就(つい)て中村不折氏は数葉の画をかいてくれた...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...法律に当らざる離縁法を世に公けにするは人を誤るの恐れあり...
福沢諭吉 「女大学評論」
...今更(さ)ら人の忌(いや)がる事を公けにするでもなし黙(だまっ)て居ますが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
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