...今日の中に八王子までのして置かうぢやござりやせんか...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...時刻からみて八王子行きの終電は出たあとらしいし...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...「どこに行ってたんだね?」「八王子のオヤジんとこに行って来た」と僕は嘘(うそ)をつきました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...八王子(はちおうじ)市の方向にむかったということでした...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...『八王子方面にせむか』...
大町桂月 「川魚料理」
...練造氏の文によれば秋山氏は代々八王子に住んで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...八王子在から出て来た炭焼だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸は江の戸だあな、アイヌ語だという説もあるが、大きな川が海へ注ぐ戸口だと見てさしつかえねえ、大阪は大きな坂だよ、大きな坂だから運賃が安いか高いか、それだけのことなんだが、八王子と来ると、もっと深遠微妙(じんおんみみょう)な出所来歴がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...そもそも八王子という名は法華経から来ているんだぜ...
中里介山 「大菩薩峠」
...武州八王子の近いところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...八王子から一歩も踏み出す心の無いのは...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...八王子へ行くと言つて飛出しちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今歳この度みやこを離れて八王子に足をむける事これまでに覺えなき愁(つ)らさなり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...いまだに八王子からやってこないところを見ると...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...三カ月の慰問を終えて同君がはるばる八王子駅まで帰って来たら...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...西は飯能(はんのう)、八王子、東は茨城水海道(みつかいだう)へんまでも長駆した...
宮地嘉六 「老残」
...八王子、所沢、青梅(おうめ)、飯能(はんのう)、村山とほとんど隣同志でも、八王子は絹の節織(ふしおり)を主にし、村山は絣(かすり)を専(もっぱ)らにするという工合(ぐあい)です...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...五日市や八王子で...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索