...いろは四十八文字どころか...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...これにいろは四十八文字をかきこむくらい朝めし前です」「たいしたものどすな」「そんな目ってあるもんどすかな」そこで私と母は...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...その頃は普通の貸本屋本は大抵読尽して聖堂図書館の八文字屋本を専ら漁(あさ)っていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...平仮名いろは四十八文字...
太宰治 「盲人独笑」
...揚屋の送り迎えに八文字を踏んで祇園街を練り歩いていたそのころ廓の者が太夫を尊敬して呼び習わした通称を今でもなお口にして太夫(こったい)といっているのであった...
近松秋江 「霜凍る宵」
...暫の顔にも似たり飾海老夏芝居役者にまけぬ浴衣哉八文字ふむか金魚のおよぎぶり日当の鄰りうらやむ冬至哉おとなりの一中※や敷松葉二月八日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「豊臣太閤誕生之処」この八文字が墨痕あざやかに認められたのを見ても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひょいと見ると、いつ、どうして開いたか、先刻(さっき)まで厳重に掛金をおろしていた仏壇の戸が、八文字に開いて、行灯の灯を映した、金色(こんじき)の仏具の中に、何やら、不気味な青い物――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それから土藏の扉を八文字に開けるんだ」錢形平次は大變なことをいひ出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先づ手重いのは八文字を踏む歌舞の菩薩(ぼさつ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八文字を踏んで乘込んだ」「嘘をつきやがれ」「その引祝がまた大變で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八文字に開いて錠前は拔いたまゝブラ下がつて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正面に据えた大金庫の扉は八文字に開かれ...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...八文字屋本(はちもんじやぼん)などに吉原遊廓を北洲と号(な)づけいるはこの訳で...
南方熊楠 「十二支考」
...外八文字に踏開(ふみひら)いた姿が...
夢野久作 「斬られたさに」
...八文字にひらかれた...
吉川英治 「私本太平記」
...八文字に開かれている中門から大手の土坡口へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...八文字に開け放してから...
吉川英治 「新書太閤記」
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