...尤も多少の幸福は彼にも全然ない訣ではなかつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...全く実用のためにのみ造られた真四角な建築物一つにもそこに個性の表現が全然ないということは出来ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...他の星との衝突が全然ないとも限らないんだ...
犬養健 「朧夜」
...そこには侵略の意志が全然ないことが...
海野十三 「海底都市」
...これでは水の減る見込は全然ない...
海野十三 「恐怖について」
...尤もアメリカにも全然ないといふわけではなく...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...あらためてそれに気を留める必要は全然ない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一体そういう心配は全然ないものだろうか...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...しかし新婦にそのような様子は全然ない...
外村繁 「澪標」
...針葉樹は全然ないところで...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...全然ない由である...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...蒸発だの河水の流入流出だのが全然ない場合を仮定して...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...全然ないとも云はれませんよ...
平出修 「計畫」
...少くとも本に負ふところの全然ないものは一つもなかつた...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...どこでもこういう話が全然ない事はない...
森於菟 「屍体異変」
...流水のあるところには氷が全然ない...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...キリスト教世界に対して敵対したということは全然ない...
和辻哲郎 「鎖国」
...陸からの援助は全然ないから食料と水はだんだん欠乏してくる...
和辻哲郎 「鎖国」
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