...彼のイエルサレムへ赴(おもむ)いたのもペテロの彼を「メシア」と呼んだ影響も全然ないことはない...
芥川龍之介 「続西方の人」
...少くとも本に負ふ所の全然ないものは一つもなかつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...今後永い間のうちにはさういふ衝突も全然ないとは断言出来ないんだね」「なぜですか? 先生!」「いゝ加減にしないか!」和作は妙な不安から...
犬養健 「朧夜」
...他の星との衝突が全然ないとも限らないんだ...
犬養健 「朧夜」
...右側には全然ない...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...あらためてそれに気を留める必要は全然ない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...害意は全然ないらしい! よしまたあったらあったで...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...やはり外部から犯人の侵入した形跡は全然ない...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...決してそのようなことは全然ない筈である...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...思い当ることが全然ないでもない...
中島敦 「山月記」
...葉は全然ないが、それは生きている...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...他殺の形跡は全然ない...
南部修太郎 「探偵小説の魅力」
...そうした見込みが全然ないとするなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この特殊な状態を考慮してくれる人がいるだろうか? そんなことをしてくれる人は全然ない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...もちろんこの感嘆は卑下の気持が全然ないわけではないとしている...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それに就いては彼は内々照子の友達などにそれとなく様子を尋ねてあつたし心配する程のことはない確証は十分(何でも照子の友達の処で歌留多会で二三度遇つただけで個人的な交際は全然ないのである...
牧野信一 「公園へ行く道」
...それが長くなるという徴候や前兆は全然ない(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そういうことが全然ないというようなことは現実にあり得ないのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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