...機械の全機構さへも了解しない...
石川三四郎 「社会的分業論」
...すぐ全機で急行いたします」「頼みましたよ」それからものの十分とたたないうちに...
海野十三 「怪塔王」
...セロリが入っているんだろう」「いいや、陽なたくさいほうれん草のスープだよ」「うわーッ」氷山アーク号は、全機関に、せい一杯の重油をたたきこんで、全力をあげて吹雪の中を極地へ近づこうと、大骨を折っていた...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...みんな死んでゆく、――彼も死んだ、彼女も死んだ、――心細いよりも早(マヽ)敢ないよりも、もつと根本的なものを感じる、生死去来真実人、生死は仏の御命なり、生死去来は生死去来なり、生也全機現、死也全機現、生死になりきれ、生もなく死もないところまで精進せよ...
種田山頭火 「其中日記」
...ブラウン神父の小がらな姿が国王の警察力の全隊と全機関を目前に行動させていたありさまは...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...何かしらひどくいけない悪効果がわれわれのからだの全機構のどこかに現われる恐れがある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...人と自然が完全な全機的な有機体として生き動くときにおのずから発する楽音のようなものであると言ってもはなはだしい誇張ではあるまいと思われるのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...その企図に着手する前に私がここでいわゆる全機的日本の解剖学と生理学を充分に追究し認識した上で仕事に取り掛からないと...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...それを序編とする同氏の近刊著書「風土」における最も独創的な全機的自然観を参照されたい...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...今まで見て来たようなクリティシズムの全機能を指していなくてはならないのである...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...全機露呈するときに横溢する働きの中の静寂は...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...政府の全機能を挙げても未然に皇帝暗殺の陰謀を阻止し...
久生十蘭 「魔都」
...いま警視庁が全機能を挙げて捜査に熱狂している...
久生十蘭 「魔都」
...警視庁の全機構が眼も当てられぬ錯乱状態で捜査追究に力めているその当の安南皇帝は...
久生十蘭 「魔都」
...警視庁が全機能をあげて必死の努力を続けた甲斐もなく...
久生十蘭 「魔都」
...全能力と全機能に異常を起こさせるような活気を獲得する場合は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それに引続く身神(しんしん)の全機能の停止があって後(のち)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ただ彼の生命を構成している肉体の全機能が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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