...これらの問題は今は余の全心を奪い去れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...私はなき木崎初代に全心の愛を捧げていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...全心的にもっとも明瞭なる時である...
大杉栄 「生の拡充」
...その『糞ツ』は全心全身の声だ...
種田山頭火 「行乞記」
...酒のうまさが全心全身にしみいる...
種田山頭火 「行乞記」
...とにかく全心全身を句作にぶちこまなければなりません...
種田山頭火 「其中日記」
...現に日夜それに全身全心をうちこんでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...梅干を全身全心で十分に味ふことが出来る...
種田山頭火 「其中日記」
...全心全力で打てば...
種田山頭火 「其中日記」
...絶対に信頼して――今回の恋のことにも全心を挙げて同情してくれた師の家に行って住むことは別に甚(はなはだ)しい苦痛でも無かった...
田山花袋 「蒲団」
...ただ己が全心を捧げて以て人に接するのみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...全心に沁(し)みこんで...
新渡戸稲造 「自警録」
...芸術的感興というものがこのように全心的な燃焼を要求するからこそ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その新築地劇団を永続するように全心身の努力を払ってくれればよかった...
三好十郎 「俳優への手紙」
...ある人々はついにこの要求に全心を占領させるのである...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...南大門の前に立つともう古寺の気分が全心を浸してしまう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...やっと自分がハッキリしかかって来たということで全心が沸き立っているのです...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
...自分の求めるのは「御意(みこころ)のままに」という言葉を全心の確信によって発言し得る心境である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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