...全心の共鳴を惹起すこともなく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...地に足の立つべき処なきに至て我全心は天に逍遙するに至れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...全心全力を傾けてゐるのである...
種田山頭火 「一草庵日記」
...その『糞ツ』は全心全身の声だ...
種田山頭火 「行乞記」
...一本の歯が全身全心を支配するのである...
種田山頭火 「行乞記」
...梅干を全身全心で十分に味ふことが出来る...
種田山頭火 「其中日記」
...全心全力で打てば...
種田山頭火 「其中日記」
...私は全心全身で精進してゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...彼はその全心を捧げて父母を愛せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼の全心は感謝のうちに溶け去り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全心を投げ出して言い知れぬ祈念を神にささげた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「もしあの女が……俺が全心をこめて愛してゐる心算(つもり)のあの女が」と彼は更に考へた...
長與善郎 「青銅の基督」
...全心全霊をかたむけてエホバよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...――ハリイ男爵はこの肩に全心を打ち込んでいる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...彼は全心の怒りの力でそのものに反抗した...
横光利一 「悲しみの代價」
...彼はそれに全心の熱情を燃え上らすことが出來るかどうか...
横光利一 「悲しみの代價」
...寂然として全心を其事に集中してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...やっと自分がハッキリしかかって来たということで全心が沸き立っているのです...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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