...全心の共鳴を惹起すこともなく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...大歓喜は彼の全心に漲(みなぎ)った...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...第十六講 ゾパル再び語る第二十章の研究◯ヨブは十九章において大なる啓示に接して光明全心に漲(みなぎ)るに至り...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...全心的にもっとも明瞭なる時である...
大杉栄 「生の拡充」
...□禅宗の師家が全心全身を傾到(マヽ)して一箇半箇を打出する如く...
種田山頭火 「其中日記」
...全心全力で打てば...
種田山頭火 「其中日記」
...螻子君夫妻の温情は全心全身にしみこんだ...
種田山頭火 「旅日記」
...全心をこめた一つの勤めである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全心全力を傾けて...
火野葦平 「花と龍」
...全心は対象のない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...彼は全心を擧げて妻を愛してゐたのであつたが...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...全身全心をうちかけて...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
...この作者の全心から流れ出す初々しい生の感覚と愛の諧調で全篇がつらぬかれている...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...だってこんな細かい字、こんな全心の字、この位かけば目玉だってくたびれるわけですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その新築地劇団を永続するように全心身の努力を払ってくれればよかった...
三好十郎 「俳優への手紙」
...文化芸術の事を為すには全身全心の誠を以てこれに当るに非ずんば...
三好十郎 「俳優への手紙」
...彼は全心の怒りの力でそのものに反抗した...
横光利一 「悲しみの代價」
...自分の求めるのは「御意(みこころ)のままに」という言葉を全心の確信によって発言し得る心境である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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