...其処(そこ)に何か全体に通ずる脈絡(みやくらく)を具(そな)へてゐなければならぬ...
芥川龍之介 「蒐書」
...而も機械全体に就て何の考へも持たない...
石川三四郎 「社会的分業論」
...牙も木もすべてを総括した彫刻の意を全体にいい表わす会名が命(つ)けられるならば...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...之は同時に歴史の全体に於ても行われなければならぬという特色を有つ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この自然科学者の社会生活全体に就いての統一的な意味の...
戸坂潤 「思想としての文学」
...右半身が全体にずきずき痛んで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...文壇全体については...
豊島与志雄 「月評をして」
...もし店員全体に分ると悪い影響を及ぼすものだからね...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...それらの全体に加うるに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全体に甘味が浸みこんでいて大変旨いのだそうである...
中島敦 「環礁」
...全体においては無勝負という事にしましても...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...かれらはかれの生活全体に対して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...盛夏には蠅の勢強き時なれば竹あるいは木の棒を二尺位の長さに切り黐(もち)を全体に塗付けて天井へ三尺おき位に吊下げおくも良し...
村井弦斎 「食道楽」
...しかしこれはわたくしの作品全体に渡つた事で...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...全体に南島のシ・ス音は...
柳田国男 「海上の道」
...全体にこの日を気味の悪い...
柳田国男 「年中行事覚書」
...更に彼らが支配し得る資本及び労働を一つの職業から他の職業に移しつつある期間全体に亙って感ぜられるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...それとともにこの堂内の仏像全体に対しても以前よりは強い愛を感ずるようになった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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