...沿岸全体が、大規模の隆起と、範囲の広い侵蝕との証跡を示し、地質学者には、興味深々たる研究資料を提供することであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...全体が青白い光をはなっている...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...そしてその顔全体が...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...この村全体が焼けたのかも知れない...
太宰治 「斜陽」
...家の中全体がこう何か眼に見えない墓場のような物怪(もののけ)に包まれているものですから...
橘外男 「蒲団」
...その全体が、どこか道化た異常なものに見えた...
豊島与志雄 「黒点」
...一つの女の魂から咲き出た花の全体が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そばにうず高く重なっている全体が今にもガラガラと落ちて来そうである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...面の全体がブン廻シで描いたと同じような円さを持っていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小仏そのものの全体が坊主山ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...全体がほぼ無垢の氷で...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...船全体が霧のために...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...汽車では一車室全体が独占され...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「最初の苦悩」
...海全体が石鹸の泡のように沸(わ)き騒いでいた...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...そこでは我々の心の全体が...
三木清 「哲学入門」
...この令嬢の精神生活の全体が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...暗い気持に船全体が包まれている事実を...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...日本全体が見えなかった...
吉川英治 「山浦清麿」
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