...それからブラウン管による積算設計がなされて接合後の脚全体が資材範囲内で純正楕円函数又は双曲線函数曲線をなすように選定される...
海野十三 「大脳手術」
...全体が同じ筆蹟(ひっせき)...
江戸川乱歩 「悪霊」
...まるで山全体が真っ黒な怪物(ばけもの)のように見えて...
橘外男 「逗子物語」
...やがて学問全体がそれ自身として社会に対して持つ関係を要求して来るのは自然であるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...今日では一般に新聞全体が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...――その彼女の全体が...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...その全体が不安なことに思い出された...
豊島与志雄 「裸木」
...庭にむいたほうの壁は全体が窓になったラリーク式のガラス壁で...
久生十蘭 「雪間」
...家全体が吹っ飛びそうに...
火野葦平 「花と龍」
...店全体がびりびりと震えて...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして村全体が平穏になり...
堀辰雄 「三つの挿話」
...斯の軍歌に合せて街全体が巨大なサイレンのやうな唸りを挙げて...
牧野信一 「変装綺譚」
...そして、もしも、級全体が、或る不満にかかわらず、なおその人に級長として止って欲しいというときは、正直にその希望に従い、不満を抱いた人たちに悪い感情をもたず、自分自身の成長の問題として、なおよく責任を果すように努力してゆく、そういう少女こそ、雄々しく自由な少女と云うべきです...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...まず日本人全体が横につながることほど大事なことはないと思います...
三好十郎 「歩くこと」
...また『随想録』全体が一般成人読者のための精神改造の書として書かれていることがわかる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全体が耐震耐火のルネッサンス擬(まが)いという...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...その砥石の全体が...
夢野久作 「巡査辞職」
...味方全体がなぜか戦わぬうちにどッと逃げ足立てたことだった...
吉川英治 「私本太平記」
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