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饗庭篁村 「木曾道中記」
...この游心帳は綴ぢも全き物...
小穴隆一 「二つの繪」
...全き衣(みそ)のごと服(け)せり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...あらゆる曖昧(あいまい)をきらう全き心をもってはいり込んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「あれが彼等の云ふ全き人なのであらうか...
「修道院の秋」
...門内右側の東京著名講談師たちに拠つて寄進された河内山宗俊の碑とその墓石が全きを得たことはせめてもの倖としなければなるまい...
正岡容 「下谷練塀小路」
...全き喧騒(けんそう)の中においてもそれは来るのである...
三木清 「人生論ノート」
...それが一つ一つの全きものになりましたなら...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...人間には一つも全き物の与えられぬことを3240己は今感ずる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(全き休憩...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「全き善か全き悪」というわけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...用を欠く器は全き美器ではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...工藝の全き存在があるのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...労働が全き苦痛に沈んだのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが同時に誰か彼の卓越した赤絵が明清五彩の全き模倣に過ぎなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが全き了解を得るために...
柳宗悦 「工藝の道」
...心の全き自由があった...
柳宗悦 「工藝の道」
...過去への全き尊敬は未来への信頼に活きねばならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
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