...彼の知識は全きに至るのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...全き衣(みそ)のごと服(け)せり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...かかる全き放心の後に来る...
太宰治 「もの思う葦」
...思想家は全き自由を得...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全き永遠はわれの所有に歸するであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...物の領域は全き存在の世界に及ぶといふべきである...
波多野精一 「時と永遠」
...我々は全き確信を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...制御の全きものと云ふ可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...かくありてこそ瘠我慢の主義も全きものというべけれ...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...全き絶望に陥ち込むことが出来たらなあ...
北條民雄 「断想」
...工藝の全き存在があるのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...心の全き自由があった...
柳宗悦 「工藝の道」
...私達は民藝品において全き用の姿を見るのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...全き敬念を捧(ささ)げないわけにはゆかぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...技術への全き支配と離脱とがある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...向後十年間は相互に堪忍して公用の全きよう勤むべし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...実際にはその騒音のせいで我々の中で大いに進んできたこの地への適応が粉々になってしまった――我々は暗黙のうちに南極の内奥は全き荒野であり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...これ吾人の心胸にひそむ「全き人格」の片影がその本体と共鳴するのである...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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