...この游心帳は綴ぢも全き物...
小穴隆一 「二つの繪」
...はじめて全きを得るのである」(三〇六頁)とされたやうに...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...法とは全き法のみである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全きり記憶に殘つてゐない...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...全き現在の即ち生の全體の壞滅...
波多野精一 「時と永遠」
...つひには全き世界一切の存在をも支配の鵬翼の下に收めるに至るを知るであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...百人もの知りもせぬやつらのことを考えてやる必要がどこにある」*78「自我」は全き孤独の中にある...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...観念の全き知的な世界は我々の見方によって直ちに支配されて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...我々は全き確信を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...制御の全きものと云ふ可らず...
福沢諭吉 「帝室論」
...それは或る全きもの...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...その感じで全き祝福を得た時...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ましていかに多くの正しい作を全き忘却の中に埋葬しているであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが全き了解を得るために...
柳宗悦 「工藝の道」
...心の全き自由があった...
柳宗悦 「工藝の道」
...過去への全き尊敬は未来への信頼に活きねばならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...技術への全き支配と離脱とがある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...吾人の胸には親愛義荘の権化たる「全き者」の影を抱き...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索