...マダム馬鈴薯の御入来だ...
石川啄木 「雲は天才である」
...『入来(いらつ)しやい...
石川啄木 「天鵞絨」
...旅人は心の中(うち)で、「これだ!」と思ったものですから、早速声を張り上げて、「鼠が一疋(ぴき)御入来(ごにゅうらい)、鼠が一疋御入来、」とつづけているうちに、棚の上の鼠はちょろちょろと逃げて行ってしまいましたので、「かと思ったら、すぐに逃げてしまったア、」といいました...
宇野浩二 「でたらめ経」
...おばあさんはそんな事とは知りませんからそれが真面目なお経だと思って、「鼠が一疋御入来、鼠が一疋御入来...
宇野浩二 「でたらめ経」
...「やあ、珍客入来だ...
海野十三 「すり替え怪画」
...たいへん鄭重(ていちょう)に二人の入来を感謝してくれた...
海野十三 「蠅男」
...もし御都合もつき候えば御入来御両人にて一番御謡あらまほしく候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...ことによるとまた今日あたりひょうぜんと入来しないともいえない...
谷譲次 「踊る地平線」
...典型的庵主様だらう!緑平老は約の如く十一時の列車で御入来...
種田山頭火 「其中日記」
...さながら信玄公の姫君でも御入来(ごにゅうらい)になったように騒ぐのだなと思っているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いらっしゃい!瘤(こぶ)つきで御入来か……」「相変らず瘤つきさ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...「ようこそご入来とは緩怠至極...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御入来のせつは、なにとぞ、西側の裏木戸から...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...春霞のかかったような、とろんとした眼つきで藤波の顔を見あげながら、素頓狂(すっとんきょう)な声、「いよウ、藤波さん、これは、これは、珍客の御入来...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...八等官の入来が時機を得ていなかったことは予測に難くない...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...宿へ淡海氏入来、ウイをのみ、色々食べた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...貴顕紳士は相替らず御贔屓(ごひいき)御入来を願うと張り出した...
南方熊楠 「十二支考」
...わんさわんさと押しかけるへぼ詩人諸氏の御入来を謝絶せんことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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