...たいへんかたい胴! ドラム缶のような胴! あれがその入れ物なんだよ」「火星人がはいっている入れ物? あのいかめしい胴中(どうなか)に火星人がはいっているのかね...
海野十三 「火星兵団」
...あの胴のような入れ物の中に...
海野十三 「火星兵団」
...今になって入れ物を買いに走る時間はない...
谷譲次 「踊る地平線」
...袋或は籠(かご)の如き入れ物さへ有れば事足りしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...中身を大きな入れ物に注いで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...pilcher(鞘)―― pilche, 入れ物...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...入れ物がないもんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...お舟も和助も――二人とも居なかったというじゃありませんか」「…………」「それから半刻ばかり経って入れ物を取りに行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに自分の盜んだ金の入れ物を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
... 缶の 入れ物も せいりだなから すってんころりん...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...十日、いよいよ利尻山に登山するために、鴛泊の宿を払暁に出発した、同行は例の四人の外に人足がたしか七人か八人かであろう、つまり一人に就て人足二人位の割合であったように思うている、とにかく弁当やら、草の入れ物やら、あるいは余が使用する押紙などを、沢山に持たしたのであるから、普通の人の登山に較べたら、人足の数もよほど多かったであろうと思う、鴛泊の町を宿屋から南東に向って、五、六町も行ってから、右の方に折れたように思う、一体は宿を出でて間もなく、右に曲りて登るのが利尻山への本道であるらしいが、余らの一行は、途中で、ミズゴケを採る必要があるので、ミズゴケの沢山にあるという池の方へ廻ることになったために、こんな道筋を進んだのである、町はずれから右に折れて、幾町か爪先上りに進んで行けば、高原に出るが、草が深くて道は小さいので、やっと捜して行く位である、次第に進むに従って雑木やら、ネマガリダケ、ミヤコザサなどが段々生い繁って、人の丈よりも高い位であるからして、道は殆んど見ることが出来ないようなというよりも、道は全くないと言った方が宜いのである、そんなところを数町の間押分けながら進んで、漸く池のある所に出たが、無論この池の名はないのである、ミズゴケが沢山この辺にあるので、一同は充分に先ずこれを採集した、池の辺は、トドマツと、エゾマツが一番多くこの辺はすべて喬木林をなしている、その林中にある植物は、重(おも)なるものを数えて見ると、ミヤマシケシダ、シロバナニガナ、ツボスミレ、ホザキナナカマド、メシダ、オオメシダ、ジュウモンジシダ、ミヤママタタビ、サルナシ、バッコヤナギ、オオバノヨツバムグラ、テンナンショウ、ヒトリシズカ、ミツバベンケイソウ、ヒメジャゴケ、ウド、ザゼンソウ、ナンバンハコベ、ミヤマタニタデ、イワガネゼンマイなどである、この池から先きは、多少の斜面となっているので、その斜面を伝うて登れば先ず笹原である、笹原の次が雑木である、雑木の次がエゾマツとトドマツの密生している森林で、道は全く形もないのに傾斜はますます急である、一行はこの森林の中を非常な困難をして登ったのであるが、間もなく斜面が漸く緩になると同時に、森林が変じて笹原となって、終には谷に出ることが出来た...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...右手指でその入れ物ブリキ缶(かん)の底に残った米を拾い食うた後...
南方熊楠 「十二支考」
...別に護符などの入れ物というのではなくて...
柳田國男 「地名の研究」
...荷造りと入れ物ただし皆さんはまだそう多くのものを知っていない...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それで入れ物は荷造りの最初なのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それで次にはこの藁製の入れ物の名を...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...纔に入れ物の外観を形づくる堅固な煉瓦壁と粗末な板囲ひとの相違でないか...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...柴進からの差入れ物はすべて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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