...胸の前に組んだ手を見入るように首を下げて...
有島武郎 「クララの出家」
...居住区に入ると、奥に吉良兵曹長が腰をおろしていた...
梅崎春生 「桜島」
...物に滲み入るような簫(しょう)の音...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...この武骨な即興(そっきょう)の舞(まい)に興じ入るのであった...
中島敦 「弟子」
...直ちに内陣に入ることを得たり...
長塚節 「草津行」
...もう一皮剥(む)いて奥へ入ると...
夏目漱石 「明暗」
...天地を粉韲(ふんせい)して不可思議の太平に入る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...曲者はあんなところから入るはずも出るはずもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...応接間へ入る扉に封印(シレ)をなさった...
久生十蘭 「魔都」
...ひきつづいて家賃が入る勘定なんです」「すっかり忘れていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...漸く昼が終ると、土地の親分が来て、たってのたのみで、意味なき奴らの前で、一席喋らされ、くさってすぐ戻り、デリケッセンで食事し、楽屋へ入ると、秦豊吉から「ニチゲキノキヤクホンドウナツタ」と電報、人の気も知らないで、畜生何言ってる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...くたびれたのでベッドへ入る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その中に入るために...
堀辰雄 「水族館」
...民衆は自然の力に加護せられて非凡な世界に入る...
柳宗悦 「工藝の道」
...団九郎、悠々として、門内に入る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...王宮の内へ流れ入ると...
吉川英治 「三国志」
...豊かに入るような政治が欲しいものだ」「今になるよ」「源氏が天下をとればか」「ウム」「武家の天下の廻り持ちも...
吉川英治 「親鸞」
...よい心地で眠りに入ることができた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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