...若(も)し改まりて幼な児の如くならずば天国に入ることを得じ」である...
芥川龍之介 「西方の人」
...琉球新報社に入ることになった...
伊波普猷 「「古琉球」自序」
...爾レ其人に問いけらく、何ぞ汝飲食を牛に負わせて、谷へは入るぞ...
高木敏雄 「比較神話学」
...充分這入ると多寡をくくって安心し切っていた最後のトランクへ...
谷譲次 「踊る地平線」
...吾もつゞいて入るに...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...門人達は、低く、経文を誦して、師の呪法を援け、玄白斎は、右手に、杓を、左手に、金剛杵(しょ)を執って、瞑目しつつ、無我無心――自ら、日輪中に、結跏趺坐して、円光を放ち、十方の諸仏、悉く白色となって、身中に入る、という境地で入りかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...おもち屋との間の露次を入ると...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...北には三角形なすジブラルタルの岩山(いはやま)を見ながら地中海に進み入る時...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...山門を入ると両側は巨大なる杉の木...
中里介山 「大菩薩峠」
...姪のお辰も當然疑ひの圈内(けんない)に入るべきですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつも私の部屋へ窓から入るのですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...格子に動くか拔けるのがあるとか――」「縁の下から入る術(て)もありますよ」「それも見たが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これを元に戻すべく反逆そのものの眞中に飛び入る惠みが即ち赦しである...
波多野精一 「時と永遠」
...一月十六日(月曜)十二時に座へ入る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...併し僕は這入るにも出るにも...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...釘勘は委細かまわず先に立って洞窟(ほらあな)へ入る...
吉川英治 「江戸三国志」
...甲府まで攻め入るべし)という家康側の主張に対し...
吉川英治 「新書太閤記」
...奥の方は侍女のみが用を弁じて何人も入ることが出来なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??