...)殊に万人の詩に入ること...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...船が防波堤の内に入ると...
石川欣一 「比島投降記」
...真白な雪の上に顔を出した笹の葉ずれの音がさらさらと耳に入る...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...それから山道に這入ると...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...若い女の寝室へ這入るさえあるに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いずれも中に這入ると博士は仮面を脱いで...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...虚堂の墨蹟を御覧に入るべく御招きはいたしたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...門をあけて入ると...
田山花袋 「蒲団」
...何かしらやはりどの猫(ねこ)にも気に入ると見えて...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...老人が順繰(じゅんぐ)り土の中に入るも自然の推移(うつり)です...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「お嬢さん方の入るところじゃありません...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...床に入るのを見屆けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
濱田青陵 「博物館」
...そんなことにまで立入る権利はなくッてよ」「それァ...
久生十蘭 「魔都」
...二人は軒を連ねて並んでゐる居酒屋とカフエーに別々に入るのであつた...
牧野信一 「ゾイラス」
...……何も彼もみんな私が悪かったのですよ」霎時してエリスは絶入るような低い声で云った...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...「海尊遁(に)げ去りて富士山に入る...
柳田国男 「山の人生」
...眼界がやや開けて稲田のつづいているのが目に這入る...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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