...こちらからアパート内に入り込むことは...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その道筋は軌道を越して野原の方へ這入り込む...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...それが言葉に或る生得の感じを持っていない者の胸中へまでも入り込むのである...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...段々気が滅入り込むようで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...しかしコリントゲームの方には公算的統計的の要素が入り込む...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...官能の窓から入り込む生理的刺激が一度心理的に翻訳された後にさらにそれが生理的に反応する例も少なくないようである...
寺田寅彦 「映画と生理」
...物理的方法の延長の可能範囲に入り込むものはなくなってしまうのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...あの屋敷へ入り込むというのは容易なことじゃござんすまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...何所へでも斯(かく)の如く平気に這入り込む程...
夏目漱石 「それから」
...お小夜が弟子になって庵室へ入り込むと聴いて気が気じゃなかった」「…………」「兼松はお小夜の前身をよく知っていたんだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凧を話材にされると私の気分は滅入り込むばかりであつたにもかゝはらず――...
牧野信一 「鱗雲」
...既に所有された世界に入り込むのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人間は彼ら相互に一定の関係に入り込むことなくしては生産し得ない...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...臨時の採取のために一年に二度や三度入り込むくらいでは社会生活と交渉するところが薄いから...
柳田國男 「地名の研究」
...入り込むのは何でもないことだ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「千早の内へ入り込むには...
吉川英治 「私本太平記」
...わしは阿波へ入り込むと同時に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それはその製造に入り込む粗生原料品が下落するから下落するのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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