...そこにはなんらの雑念も入り込む余地はない...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...その道筋は軌道を越して野原の方へ這入り込む...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...日本人が入り込むようになってから...
橘外男 「雷嫌いの話」
...何処からか蓐(しとね)の中へすう/\風が入り込むようなので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...官能の窓から入り込む生理的刺激が一度心理的に翻訳された後にさらにそれが生理的に反応する例も少なくないようである...
寺田寅彦 「映画と生理」
...「隨分色々な者が入り込むで居るだらうね」「エ...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...他方では社会の生産関係との連関に這入り込むことによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...狭い道に入り込むと...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...安心して路地へでも横町へでも勝手に入り込むことができる...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...社内へ入り込むと足場を見はからって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どっこいしょ」と言って入り込むと同時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...茶の間へつかつか這入り込む...
夏目漱石 「琴のそら音」
...何所へでも斯(かく)の如く平気に這入り込む程...
夏目漱石 「それから」
...自分も他の客にまじってその家の中へ無事に入り込むことを考えた...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...下の級の安達という美少年の処なぞへ這入り込むのは...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...二三男の余分の労力を分家する場合にも別村の岡方に入り込むまでも...
柳田國男 「地名の研究」
...此処で別れてK―君は東京へ帰り私は沼田の方へ入り込むのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...がその問題に入り込む前に...
和辻哲郎 「鎖国」
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