...その道筋は軌道を越して野原の方へ這入り込む...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...そして従ってコレラ毒がすべての水の粒子に同じように入り込むことができると思うべきではない...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...しかしコリントゲームの方には公算的統計的の要素が入り込む...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...物理的方法の延長の可能範囲に入り込むものはなくなってしまうのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...浪花節が入り込む...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まあ小間使い兼細君候補生として入り込む時になると...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...女師匠の稽古屋(けいこや)に若衆の入り込む体(てい)を借り...
永井荷風 「江戸芸術論」
...安心して路地へでも横町へでも勝手に入り込むことができる...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...「どっこいしょ」と言って入り込むと同時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...何所(どこ)へでも斯(かく)の如く平気に這入り込む程...
夏目漱石 「それから」
...用心深い彼は生還の望(のぞみ)の確(しか)としない危地に入り込む勇気をもたなかった...
夏目漱石 「明暗」
...結婚によってかかる辛い境遇に入り込むということは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かようなものとしてそれは美学の中にも入り込むのである...
三木清 「人生論ノート」
...心得顔に土足で何処へでも入り込む...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...一たび石臼の目立ての村に入り込む時代がくると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その甥の当九郎という青年が実松家に入り込むようになると...
夢野久作 「復讐」
...石秀がただ一人で入り込むことになった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...其處で東京から一緒に來た兩人に別れて私だけ沼田の方へ入り込む...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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